ピックアップレポート
2009年01月13日
慶應義塾創立150年記念式典を挙行
慶應義塾 創立150年記念事業室
2008年11月8日(土)、慶應義塾創立150年記念式典が日吉キャンパス陸上競技場において挙行されました。
実施会場の日吉キャンパスには約8,300名、中継会場となった三田キャンパスには約3,100名、湘南藤沢キャンパスには約600名、大阪会場(堂島リバーフォーラム)には約700名の来賓・招待者、塾生(在校生)、塾員(卒業生)、保護者、教職員等が一堂に集い、ともに創立150年を祝いました。
12時より「式典前プログラム」が開催され、各会場からの中継、「日本の近代化150年と慶應義塾社中の絆」をテーマとしたプログラム、前日の「慶應義塾創立150年記念切手贈呈式」の模様の紹介、「慶應義塾祝典曲」の演奏などが行われました。
続いて開催された「式典」には、天皇皇后両陛下の御親臨を仰ぎ、国内・海外の大学の学長をはじめとする多くの来賓の方々が登壇しました。
式典は「慶應義塾創立150年記念式典ファンファーレ」の演奏とモーターグライダーによる会場上空の記念飛行から始まり、開会の辞、安西祐一郎塾長の式辞に引き続き、天皇陛下よりおことばを賜りました。その後、国内・海外の大学の学長、卒業生代表からの祝辞、塾生代表2名による「誓いの言葉」がありました。そして「慶應義塾塾歌」を参加者全員が斉唱し、閉会の辞が述べられました。
その後慶應義塾の未来に向けた「未来先導宣言」が行われました。普通部生徒による和太鼓演奏に続き、慶應義塾の幼稚舎から大学院までの各校代表者、さらには各界で活躍している塾員の方々が「未来先導宣言」として未来へ向けての力強いメッセージを発表しました。
メッセージを受けて、應援指導部による「未来へのエール」と呼びかけのもと、出席者全員が肩を組みながら応援歌「若き血」「慶應讃歌」を力強く大合唱し、フィナーレとなりました。
日吉会場だけでなく、三田、湘南藤沢、大阪の各中継会場も、それぞれ笑顔と熱気に包まれながら、創立150年記念式典のすべてのプログラムが終了しました。
天皇陛下のおことば
慶應義塾創立150年に当たり、海外からの参列者を含む大勢の関係者と共に、この記念式典に臨むことを喜ばしく思います。
慶應義塾はその創立者、福沢諭吉が、今から150年前の安政5年、1858年に江戸に蘭学塾を開いたことに始まりますが、この蘭学塾が開かれた1858年は、日本にとっても誠に重大な年でありました。それまで日本は、ほぼ200年にわたり鎖国政策を続けていましたが、嘉永6年、1853年に来航した米国艦隊のペリー提督との交渉の結果、もはやその政策を維持することができなくなり、米、英、仏、露、蘭の5か国と修好通商条約を結び、開国に向かって歩み出しました。1858年は、これらの条約を調印した年でありましたが、開国支持者と、それに反対する勢力が争う中での、厳しい出発でありました。
このような困難な状況の中で、世界の情勢と欧州の文物を、オランダ語を通して学んでいた人々が、開国した日本を支える上に、重要な役割を果たしました。申すまでもなく、福沢諭吉はその一人であり、著作を通じ、また慶應義塾の教育を通して、我が国の人々に大きな影響を与えました。そうした中、日本は修好通商条約調印から31年にして、大日本帝国憲法を発布し、翌年には、第1回帝国議会を開くまでに近代国家としての制度を整えるに至っています。長い平和な鎖国時代に国民が文化を享受し、国民の識字率も高い状態にあったとは申せ、このように短期間に国が発展した陰には、当時の志ある人々が、いかばかり努力をしたかとの思いを深くするのであります。
慶應義塾は、今日まで、福沢諭吉の教えである「独立自尊」の精神を基に、我が国の各分野において、国の発展と国民の幸せに貢献する多くの人々を育て、また、文化の向上に寄与するとともに、外国人留学生の受入れなど国際交流にも意を用いてきました。
今日、我が国は、幾多の課題に直面しており、また、国際社会において、日本が各国との協力の下に対処していかなければならない問題も少なくありません。このような状況下、教育が果たすべき役割は、誠に重要であり、今後も慶應義塾が、国の内外で活躍する人材を数多く育て、送り出すことを期待しています。
創立150年という、この喜ぶべき節目の年に当たり、慶應義塾と我が国の歴史を併せて顧み、塾の関係者が、これからの日々の歩みにおいても、教育に、研究に、更なる力を尽くされることを願い、私のお祝いの言葉といたします。
式辞 安西 祐一郎 塾長
本日ここに天皇皇后両陛下のご親臨を仰ぎ、また内外ご来賓各位のご臨席を賜り、慶應義塾創立150年記念式典を開催できますことは、慶應義塾にとりましてまことに光栄なことであり、私にとりましても大きな喜びであります。
今を遡ること150年の昔、明治維新より10年前の安政5(1858)年、徳川幕府の末期、浦賀に黒船が来航してまもなくの頃、攘夷か開国かに揺れる混迷と争乱の時代に、23歳の青年福澤諭吉によって小さな蘭学塾が開かれました。爾来150年、この洋学塾は、慶應義塾として、不羈独立(ふきどくりつ)の精神を貫き、幾多の困難を乗り越えて、封建制から近代への日本の変貌を先導してきました。
その間義塾は、財政危機、戦争によるキャンパスの被害等々、存続の瀬戸際に一度ならず立たされましたが、さまざまな苦難に出会いながらも、今日、日本のみならずアジア全域でもほとんど例を見ない、近代総合学塾150年の歴史を刻むことができました。このことはひとえに、慶應義塾を理解してくださる多くの方々の温かいご支援、諸先達のご尽力、そして義塾を愛し、誇りに思う社中一致協力の賜であります。
現在の義塾は、10の学部、14の大学院研究科、ニューヨーク学院(高等部)を含め8つの一貫教育校、多くの研究所、研究センター、サテライトキャンパス、大学病院等を擁し、小学生から大学院生まで通信教育課程等を含め在学塾生5万名余、専任教職員約4500名、塾員約31万名、その昔ハーバード大学エリオット総長のお力添えが学部創設に繋がったのをはじめ、特に昨今世界の主要大学との緊密な連携を強め、国内のみならず、グローバル化と多極化の進む国際社会に大きな影響力を持つ、世界水準の学塾として、揺るぎない地位を築いております。
なかんずく、西南戦役直後のインフレに直面した創立20年、新世紀の学府に希望を託した創立50年、日吉キャンパス開設当時の創立75年、戦争直後の創立90年、戦後復興の時代を画した創立100年、戦後の時代を超える創立125年を経て、近年においては、湘南藤沢キャンパス、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、共立薬科大学との合併による芝共立キャンパス、薬学部の開設、大学院政策・メディア研究科、健康マネジメント研究科、法務研究科、薬学研究科、システムデザイン・マネジメント研究科、メディアデザイン研究科の開設、課程・学科・専攻等の改組・新設、湘南藤沢中・高等部、ニューヨーク学院(高等部)の開設、東京丸の内、川崎、鶴岡、大阪等のサテライトキャンパスの開設、さまざまな先進的研究所、研究センター等の創設、多数の海外拠点、海外研究センター等の開設、主要な海外教育研究機関との連携強化、メディアセンター、総合研究推進機構、国際連携推進機構、デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構等の創設、超高速情報通信ネットワークの強化、その他、多方面の方々による発展へのご尽力をここに尽くすことはできませんが、そうした努力のもとに、慶應義塾は、教育、研究、医療、社会貢献、国際連携等のすべてにわたり、世界の時代潮流を先導する多くの変革を成し遂げてきました。
義塾の発展にご貢献いただいてまいりましたすべての方々に、深く感謝申し上げます。
幕末の混乱から150年、戦後60年が経った今、世界はまた、政治、経済、社会、教育、その他多くの面にわたって不透明の度を増しています。混迷を深める政治の場、混乱を極める金融市場、地球温暖化や水・食糧・エネルギーなどの環境・資源問題、感染症を始めとする公衆衛生や生活の安全保障、貧困や紛争による莫大な地域間格差、その他のグローバルな課題がお互いに共鳴してさらに複雑な問題を生んでいる状況は、福澤諭吉が直面した幕末当時の混乱に匹敵する、あるいは地球規模という意味でそれ以上の混迷の時代を、国内外にもたらしています。
こうした混迷の時代を越え、これからの世界に安定と繁栄をもたらす思索と行動を実践することができるのは、どんな人間でありましょうか。それは、世界のどこにいても自分で考え自分で責任を持って行動できる「独立して生きる力」と、他者の心の痛みを感じ、利害得失を超えて新しい協力関係を作り出すことのできる「協力して生きる力」の両方を兼ね備えた人間であります。言い換えれば、慶應義塾に脈々と流れる「独立自尊」の精神を備えた人間にほかなりません。
個人の独立を基にした近代市民社会の形成を150年の長きにわたって先導してきた慶應義塾こそが、教育・研究・医療等の発展に自律的持続的に貢献し続けるとともに、混迷を深める現代の諸相に正面から対峙してそれを乗り越える、未来への先導者とならなければなりません。このことに鑑み、慶應義塾は、「未来への先導」を基本テーマに掲げ、グローバル時代に開かれた学塾として、2005年10月からの10年にわたる計画に沿って創立150年記念事業を遂行しているところであります。
創立150年の節目にあたり、慶應義塾は、あらためて福澤諭吉の原点に立ち戻るとともに、この節目を新たな出発点として、すべてのエネルギーを傾注し、歴史ある私塾としての誇りをもって、日本と世界の未来のために貢献してまいります。私自身もまたそのための努力を惜しまぬ覚悟であります。記念式典にあたり、皆様のご多幸を祈念申し上げますとともに、あらためてのご指導ご支援をお願い申し上げ、式辞といたします。
祝辞 白井 克彦 早稲田大学総長
本日ここに、慶應義塾創立150年記念式典を開催されますことを心よりお慶び申し上げ、早稲田大学を代表し安西祐一郎塾長をはじめ、教職員、塾生そしてOB・OGの皆様方に祝辞を申し述べさせていただきます。
慶應義塾の創立者福澤諭吉先生と、早稲田大学の創立者大隈重信が出合ったのは1871年(明治四年)の暮から翌年初めのことでありました。以来、二人は意気投合し、明治14年の政変時における協力関係をはじめとして、互いに深く認め合い志を同じくする間柄となられました。
福澤先生は「一身独立して一家独立し、一家独立して一国独立し、一国独立して天下独立す」と唱えられ、大隈は「一国の独立は国民の独立に基いし、国民の独立はその精神の独立に根ざす。而して国民精神の独立は実に学問の独立に由る」と右腕の小野梓とともに唱え、まさに「一国の独立」は如何にあるべきかという日本の国づくりの基本方向を示されたのであります。
お二人が示されたこの思想は、いつの世であっても、あらゆる社会で通用する普遍的なものと言うべきものであり、混迷を深め困難の度合いを増してゆく、今日の地球社会を救うことのできる根本思想であると言って過言ではないでしょう。
福澤先生は適塾で、大隈は致遠館における生活を通じて人材育成の重要性を認識し、この根本思想を以て、慶応義塾と早稲田大学を創立されたのであります。
以来、両校はこの偉大なる志を畏敬と感謝の念を以て受け継ぎ、兄弟・姉妹の如く刺激し合い、高め合いながら切磋琢磨して発展を続けて参りました。これからも、世界に冠たる大学となるよう、これまで以上の進化を遂げて行かねばなりません。
慶應義塾が150年という崇高な歩みを止められることなく、今後も日本と世界をリードし続けられることを強く願い、私の祝辞とさせていただきます。
祝辞 ピーター・マサイアス ケンブリッジ大学総長代理
慶應義塾創立150年のこのよき日にあたり、ケンブリッジ大学とそれを構成する全コレッジを代表して、ケンブリッジ大学総長アリソン・リチャードより、塾長、教職員、塾生の皆様に心からお祝いを申し上げます。貴学は本学からは遠く離れた地にありますが、優れた教育・研究、世界的な評価は両学に共通のものです。両校が共有する目標、それは「卓越の探求」です。貴学がこれからも日本における長き伝統、今日の卓越性に違わぬ輝きを持ち続けることを祈念しております。
ケンブリッジ大学総長 アリソン・リチャード
代読者 ピーター・マサイアス
祝辞 金 漢中 延世大学総長
本日、日本における長年のパートナーである慶應義塾の創立150年式典にお招きいただき大変光栄に存じます。韓国延世大学を代表いたしまして、貴学を世界有数の教育機関へと導いてこられた安西祐一郎塾長をはじめ教職員の皆様に心からお祝いを申し上げます。
貴学は、日本初の私立の高等教育機関として150年の歴史を誇る名門校です。日本の高等教育における影響力のある先導者であり、日本のみならず国際社会にも貢献しつづけています。私は、貴学がこれからも日本と世界の新たな道筋を切り開く使命を果たしつづけていくものと信じております。
慶應義塾と延世大学は、特に学問分野で40年にわたり大変親密な関係を築き、学生交換・教員交流の促進や多様な共同プログロムの開発をともに行ってきました。両校のつながりは、卓越した世界水準の教育・研究に専心するという共通の姿勢ゆえに揺るぎないものであると、私は確信しております。我々はともに世界を豊かにし、両学の崇高なミッション実現に寄与できるグローバルリーダーを育成することができます。本学は、今後の両校のさらなる関係の深化と、相互に関心のある分野での新たな協力関係を切望しております。
あらためて安西塾長はじめ、貴学の皆様に創立150年のお祝いを心から申し上げます。今日の貴学の繁栄は、ひとえに皆様の献身的な努力の賜物であると存じます。本日こうして式典に参加し、国際社会における貴学の有意義な役割を認識できますことは誠に光栄です。皆様のご尽力に深く感謝いたしております。
慶應義塾の今後のご発展を祈念しております。ありがとうございました。
祝辞 王 生洪 復旦大学学長
慶應義塾創立150年にあたり、復旦大学を代表いたしまして心よりお祝い申し上げます。貴学は日本屈指の名門校として、「ペンは剣よりも強し」の理念、「独立自尊」の教育指針の下、社会のあらゆる分野に幾多の優秀な人材を送り出し、戦後の日本社会の急速な発展に貢献されました。近年、慶應義塾は「未来への先導者の育成」という理念を掲げ、多様な分野で新たな成果を上げています。貴学にとってこの150年間は、日本国内外で高い評価を得た学術、技術、科学分野での偉大な功績をあげた、誇りを持って振り返るにふさわしい歴史と存じます。
貴学と本学は長きにわたり友好関係と親密な協力関係を築いてきました。特にこの数年の交流と連携は、両学の関係が大きく発展している証です。2007年には慶應義塾大学東アジア研究所の上海オフィスが本学内に設置されており、このことも両学の絆を示すものであります。中国社会の改革と開放の進展、日中関係のさらなる発展とともに、両学の協力関係も今後一層充実していくものと信じております。
安西祐一郎塾長、教職員の皆様、あらためましてお祝い申し上げるとともに、今後の皆様のさらなるご繁栄をお祈りいたしております。
祝辞 エリザベス・J・ペリー ハーバード大学総長指名代表者
慶應義塾創立150年に際し、ハーバード大学総長から心よりお祝いを申し上げます。貴学に深い敬意を表し、両学の一世紀以上にもわたる深い歴史的つながりを確認できますことを大変光栄に存じます。
1890年、慶應義塾の創設者である福澤諭吉は、最初の大学部設置にあたり、当時の総長チャールズ・エリオットに数名の教授の推薦を要請しました。こうして両大学の協力により誕生したのが、文学部、経済学部、法学部です。また慶應義塾大学医学部とハーバード大学医学部およびその提携病院は長きにわたり研究交流を行っています。現在では、ボストンの本学付属の研究所や病院で、貴学の卒業生が多数医師として活躍しています。そして経営管理研究科もハーバード・ビジネス・スクールとのつながりがその礎となっています。
両学の関係は組織としての交流にとどまらず、個人の交流にも及んでいます。本学創立300年にあたる1936年の小泉信三塾長のご訪問にはじまり、ちょうど昨年ドゥルー・ファウスト総長の就任式に安西祐一郎塾長がご出席くださいました。
私が所長を務めますハーバード・イェンチン研究所では、約50年にわたり両大学間の研究者交流を活発に行っております。後に貴学の学部長や常任理事になられた方など、十数名を超える方々がこのプログラムで、本学に滞在しました。また、ハーバード・イェンチン研究所との交流協定の一環で、本学からも多くの研究者が貴学を訪問しております。
慶應義塾とハーバード大学は、貴学の創成期より大変親密かつ、互いに有益な関係を築いてきました。これからも、何世紀にもわたって両学の絆が一層強くなることを願っております。
祝辞 福澤 武 評議員会議長(塾員代表)
本日、天皇皇后両陛下のご臨席を賜りまして、ここに慶應義塾創立150年記念式典がとり行われること、まことに慶賀に存じます。
福澤諭吉は「自分は一身にして二生を経る体験をした」と述べております。明治維新前と以後では、世の中がまったく変わった。これは一人で二人分の生涯を経験したようなものだと、こういうことを言っているわけです。
私は、一身にして三生を経る経験を目下していると思っております。戦前、戦後で二生を経る経験をし、そして目下この大変動の時期にあって、いま、新しい世界に入っているわけですが、これで三生を経験しつつあると考えております。
この大変動期に慶應義塾は創立150年を迎えたわけでありますが、福澤諭吉が日本の将来のために、各分野に先導者を送り出したように、慶應義塾はこの150年を期して、諭吉が言った「慶應義塾は単に一所の学塾にあらず、日本国中の気品の泉源智徳の模範たらんことを期し、そして社会の先導者となることを欲する」。この精神をもって、この学塾を一層強化充実させるべく、いま取り組んでいるところであります。
塾員、塾生、教職員、そして慶應の関係者一同、この機会に改めて諭吉の言っている精神を再認識しまして、各それぞれの分野におきまして、先導者の役割を果たすべく、周囲の人たちと協力をしながら、世界を平和な健全なものにすべく、今日テイク・オフをしたいと思います。
本日はまことにおめでとうございました。
誓いの言葉 塾生代表 経済学部4年・体育会野球部主将 相澤 宏輔
私はこの大学での4年間、体育会野球部に所属してきました。慶應義塾での4年間で最も強く感じたことは、塾生、塾員の皆様の団結力の強さ、そしてその団結が生み出す力の大きさです。特に慶早戦では、小さな子供から年配の塾員の方々まで大変大きな声援を送って頂き、その迫力に圧倒されながらも、大きな力を与えられました。この経験は私にとってとても大きな財産になると確信しています。
私は、この慶應義塾で得た経験を自分の中に留めるのではなく、21世紀の社会を担う世代の一員として社会を先導し、より多くの人々に貢献する人材となることを誓います。
誓いの言葉 塾生代表 環境情報学部4年 新井 麻衣
まず、慶應義塾創立150年という大きな節目の年に塾生代表としてここに立たせていただいていることに、深く感謝申し上げます。
義塾での学生生活も、残すところわずか4カ月余りとなりました。サークル活動やゼミの研究、アルバイトと多方面の活動に力を注ぎ、充実した毎日を過ごしてきました。このように自分のやりたいことに集中出来たのは、教育の機会均等を考え一人ひとりの学生の学ぶ意欲を支援してくださる、義塾の伝統的なつながりによるものです。在学中に家計を支える母を亡くした私にとって、多くの塾員の方々のご支援のもとにここまでくることが出来たことを、本当に幸せに感じています。
あらゆる機会、人と人とのつながりを大切にする義塾の精神を持ち続け、塾員であることを誇りに社会へ飛び立ちたいと思います。
「慶應義塾創立150年Webサイト|創立150年記念式典」 http://keio150.jp/ceremony/index.htmlより転載
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