夕学レポート
2007年09月26日
第13回(12/6)石川幹子さん
第13回(12/6)の講師は慶應SFC教授の石川幹子先生です。
石川先生は、都市設計やまちの空間設計の専門家です。
演題にある「ランドスケープ」とは、土地が持つ固有の歴史や環境、風土など、その土地ならでは意味を構成している諸要素のことを言います。
例えば、東京、鎌倉、福岡の三都市で考えてみると、それぞれは人口や規模の違いはもちろんのことですが、形成された経緯、歴史、発展過程、最初に作られた時の街作りの基本思想等々、「ランドスケープ」は大きく異なることが理解できると思います。
その土地が持つ固有の魅力、特に緑や水、山といった一度失ってしまうと元に戻りにくい特性を十二分に活かしつつ、時代に適応した新たな都市や街をどう作っていくか。それは、我々が守り育ててきたものを継承しつつ、新たなものを作り上げる「文化的な創造の営み」に他なりません。
多くの街の再生や都市計画に実際に携わってきた石川先生から、文化としての都市設計について学びます。
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