夕学レポート
2007年10月10日
第22回(1/30)村上和雄さん
第22回(1/30)の講師は、筑波大学名誉教授の村上和雄先生です。
遺伝子工学を専門とされる村上先生。80年代には、高血圧を引き起こす原因となる「レニン」という酵素の遺伝子解読に成功し、世界的な権威となられました。
最近は、「遺伝子と感情」をテーマに先端的な研究に取り組んでいらっしゃいます。
今回の夕学では、「笑い」の効用を遺伝子レベルで解明したお話をしていただきます。
「笑いは健康のもと」とよく言いますが、あくまでも俗説で科学的な根拠はない、ということになっていました。
ところが村上先生は吉本興業との共同研究等を通じて、「笑い」の効用を科学的に究明しはじめました。
なんでも、「笑い」が糖尿病患者の血糖値の上昇を大幅に抑える効果があったとか。
その他にも、遺伝子の働きは、笑いをはじめとする環境の刺激を受けて、大きく変わることもわかっているそうです。
まさに、「笑いは笑い事」としてすまされることではなく、科学として、その効用を高らかにうたいあげる時代がやってきたということでしょうか。
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