夕学レポート
2009年03月30日
第17回 7/1(水)上村達男さん
第17回 7/1(水)の講師は、早稲田大学大学院教授の上村達男先生です。
上村先生は、言わずと知れた会社法の大家です。2006年の会社法改正前後はもちろんのこと、この10年、グローバル金融資本市場の大波が日本を覆い尽くそうとする中で、日本の企業経営やコーポレートガバナンスのあり方について積極的に発言をされてきました。
素人知識で認識しているのは、会社法改正の意義は、頻発する企業不祥事が社会問題化したこと、金融資本市場の急進展に背を向け、グローバルな競争について行けないor目を背けようとしている日本企業の「経営の規律」を糾すことにあったような気がします。
ベンチャーにとっては障壁となっていたいくつかの規制を緩和する一方で、会計制度やコーポレートガバナンスの仕組みを変えることで、経営監視機能を強化する取り組みが行われてきました。
その流れの中で起きた、今回の金融危機。
経営のモデルとされた米国で顕在化したグローバル金融資本主義の問題点は、日本の資本主義、そして株式会社をどう進化させていくのか。
法的な側面から、問題の本質に遡って考えてみたいと思います。
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