KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

夕学レポート

2010年03月11日

5/14(金) 小林弘人さん

第8回 5/14(金)の講師は、インフォバーン代表取締役CEOの小林弘人さんです。
小林さんは、インターネット登場以前からコンテンツ製作に携わり、雑誌「ワイアード日本版」「サイゾー」を創刊、眞鍋かをり等,有名人ブログをプロデュースしてきたITメディア界の影の仕掛け人と言われています。
昨年著した『新世紀メディア論─新聞・雑誌が死ぬ前に』、解説・監修を手がけた『FREE(フリー)』は、いずれも業界人を中心に、たいへんな話題になりました。
ウィンドウズの登場以降、IT革命の衝撃は、私達の生活・ビジネス・働き方を大きく変えてきましたが、この3年~4年で、最も大きく変わるかもしれない(きっと変わるに違いない)と言われているのが、新聞・雑誌・書籍といった紙メディアの世界だと言われています。
新聞広告の出稿金額は大幅減が続き、昨年ついにインターネットに抜かれました。新聞の購読者数、書籍の販売数も長期低落傾向に歯止めがかからず、かつて花形とされた出版・新聞業界は、構造不況業種になったという声も聞きます。
そんな中に、アマゾンのキンドルやアップルのiPadといった電子書籍リーダーが米国で発売され、紙メディアの終焉が取り沙汰されています。
もちろん紙メディアが、全てネットに置き換わることはないでしょうが、グーテンベルクの活版印刷技術の登場以降500年に渡って、情報・知識伝達メディアの主役を張っていた看板役者が、脇役に回る日も近いことは間違いないでしょう。
小林さんは、ITメディアの仕掛け人と言われていますが、京都の同朋舎出版という老舗出版社の編集者としてキャリアをスタートさせた方です。根っからのIT人というよりは、紙メディアへの愛着もたっぷりと持ち、またその限界や閉鎖性も十分に認識している方ではないでしょうか。
そんな小林さんが説く、「新世紀メディア論」。出版・広告・IT業界の方々はもちろん、ITが変える新しい世界に関心のある全ての方に聴いていただきたい講演です。
この講演に関心のある方は、下記の講演もお奨めです。
・4/12(月)内田 和成 「異業種競争戦略~事業連鎖で読み解く新しいタイプの競争-昨日の友は今日の敵-~」
・4/20(火)村上 憲郎 「世界で戦う仕事術」
・5/6(木)松尾 貴史 「オカルト懐疑派の論理」

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