夕学レポート
2010年03月20日
第14回 6/16(水)小池龍之介さん 「自己洗脳の罠の外しかた」
6/16(水)の講師は月読寺住職、正現寺副住職の小池龍之介さんです。
山口の浄土真宗 正現寺に生まれ、東大では西洋哲学を専攻したという小池さん。既成仏教の枠にとらわれずに、本来の仏教が志向していた、この世を楽に生きる方法をわかりやすく伝えようと尽力されている若き住職です。
お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。それ以後、「月読寺」(東京・世田谷)に住まいながら、自身の修行と、一般向けに坐禅指導をしていらっしゃいます。
「生きる意味の不況に陥っている」
と現代社会を喝破したのは東大の上田紀行先生でした。
「悩める人に寄り添うことが、本来の仏教の役割である」
ともおっしゃいました。
「仏教とは、苦悩に耐える力をもたらすものである」
そう語ったのは、南直哉師でした。
「寄り添う」「耐える力をもたらす」「楽に生きる方法を伝える」
表現は少しずつ異なるものの、おっしゃる主旨が共通していることはよくわかります。
解決することが出来ない問題に対して、私達がどう向かい、生きていくべきかを教え導くもの。それが仏教の本質でしょう。
小池さんが取り組んでいる「iede cafe」は、かつてのお寺がそうであったように、悩める若者がが気軽に訪れたり、逃げ込んだりすることができる敷居の低い場を作ろうという思いを込めたものだそうです。
「この世の善と悪をどう識別するのか」
「お金への執着をどう捨て去るのか」
「自分の価値観からどう脱却するのか」
小池さんが書いている最近の著書のテーマは、現代の真面目な若者達が直面し、内面に抱え込んでいる「けっして解決することが出来ない問題」の典型ではないでしょうか。
弱冠31歳の若い仏教者が説く仏道のレッスン。どこで開催してもすぐに満席になるという小池さんのお話には、興味津々です。
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客観性に閉じ込められる私たち
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大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
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東京大学東洋文化研究所 准教授
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