夕学レポート
2011年09月02日
第2回 10/7(金) 工藤公康さん
第2回 10/7(金)に登壇いただくのはプロ野球選手の工藤公康さんです。
ご登壇にあたって工藤さんに紹介用の肩書きをお聞きしたところ「野球浪人」というしびれるお答えが帰ってきました。
昨年末に西武ライオンズとの契約が終わり、残念ながら今シーズンは日本プロ野球団のユニフォームを着ることはありませんでした。すでに48歳。200勝をはじめ数多くの栄誉を手にされたわけですから、普通の感覚であれば、引退の道を選ぶのが当然なのかもしれません。
しかし、工藤さんは、来シーズンの働き場を探すべく、年末には海外トレーニングに出かける予定だそうです。
まさに、「あきらめない男」 このエネルギーは、同年代の人間として誇りにしたい思いがあります。
引退した島田紳助氏が武田鉄矢氏に言われた言葉として「頂点を極めた人間は、その時からゆっくりと山を下っていかねばならない」という主旨のことを語っていました。芸能人にせよ、スポーツ選手にせよ、政治家にせよ、晩年をどう過ごすか、引き際をどう仕切るかが重要だと言われてきました。
しかし工藤さんを見ていると、山を登るとか下るといった感覚ではない、もっと別次元の生き方を確立しているように思えます。そこに成熟した社会における人生のあり方がみえるような気もします。
工藤さんは、なぜ「あきらめない」のか。
それをじっくりと考えてみたいと思います。
登録

オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

人気の夕学講演紹介

2025年5月27日(火)18:30-20:30
アテンション・エコノミーのジレンマ
山本 龍彦
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

人気の夕学講演紹介

2025年5月30日(金)18:30-20:30
蔦屋重三郎の仕事に迫る
鈴木 俊幸
中央大学文学部教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
登録