夕学レポート
2013年03月06日
4/19(金) 第4回 森川亮さん
4/19(金)第4回にご登壇いただくのはNHNーJapan株式会社の森川亮社長です。
NHNーJapanがサービス展開をする無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」は、日本発のアプリとしては画期的なグローバルな広がりを見せています。全世界のユーザーが1億人を突破するまでに要した期間がわずか19ヶ月。このスピードはtwitterやfacebookの倍以上という凄まじい勢いです。
テレビ局でネット時代を見据えた新事業プロジェクトに関わり、ソニーでコンテンツビジネスの事業責任者を務め、ハンゲームジャパン(現NHN Japan)でゲーム事業を育て上げてきた森川さんの、ネット・モバイルビジネスの豊富なビジネス経験が生きたのではないでしょうか。
「ガラケー」という言葉に象徴されるように、日本人の製品開発はクローズドな狭い領域でオタク的な深耕進化をとげることに特徴があるとされてきました。
アイデアや技術は画期的なのに、それをグローバルビジネスに発展させていくための構想力や事業展開力に欠けるという欠点を指摘されることがままありました。
「LINE」の成功は、日本発のネットサービスがグローバル展開出来ることを証明してくれた点で、大きな意味があったと思います。
先日発表されたNHN Japan社のプレスリリースによれば、「LINE」事業の海外展開を加速するために、ゲーム事業と分社化を行い、LINE株式会社(仮称)として基軸を明確にした事業展開を行っていくとのこと。
変化の激しいネット・モバイルビジネスの世界で、「LINE」はどこまで成長できるのか、ネクストステージとして何を見据えているのか、興味深いところです。
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オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

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2025年5月27日(火)18:30-20:30
アテンション・エコノミーのジレンマ
山本 龍彦
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

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2025年5月30日(金)18:30-20:30
蔦屋重三郎の仕事に迫る
鈴木 俊幸
中央大学文学部教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
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