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夕学レポート

2013年09月05日

第7回 10/29(火) 澤上篤人さん

第7回 10/29(火)の講師は、さわかみ投信会長の澤上篤人さんです。
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日本人の個人金融資産は約1400兆円と言われています。しかもその約半分(700~800兆円)は預貯金マネーとのこと。低金利のもと、国家予算の9倍ものお金が事実上のタンス預金として静かに眠っていることになります。
これをなんとかリスクマネーへの投資(債権、株式)に回すことが出来ないか、それがこの20年の日本の大きな財政課題でもありました。
最近金融機関のCMで見かける「NISA(少額投資非課税制度)」も、こういう背景から生まれた制度です。
この問題に民間の立場から取り組み、日本における長期運用のパイオニアとして知られているのが「さわかみ投信」です。
長期投資という志を共有できる顧客に対象を絞り混んで、「さわかみファンド」というたった一本のファンドを運用することで実績を上げてきました。
前回(2006年)に登壇いただいた時の日経平均は17,000円。その後日本の経済環境はファンドにとっては逆風の連続でありましたが、さわかみ投信のwebサイトをみると、当時と比較して、純資産額、顧客数とも大きく伸びていることがわかります。
個人金融資産の6割を占める高齢者が安定した預貯金を崩さないのは無理もないこと。むしろ残り4割を持つ現役層が、無理のない範囲で長期投資に挑戦し、長い目で見た資産運用、企業の成長支援、そして日本経済の活性化に貢献して欲しいと思います。
久し振りに、澤上さんの元気が出る話を伺いたいと思います。

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