KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

デザイン思考のマーケティング

顧客の琴線に触れる

「自分はこれを求めていた!」と思わせるような商品、サービスを創造するには、顧客自身も自覚していない潜在的なニーズ(欲求)をつかむことが求められます。

本プログラムは、「人間中心設計」と呼ばれるデザイン思考の手法を活用した、新しいマーケティングプロセスをワークショップ形式で実践します。「顧客への共感」を出発点に、感情や心理を紐解いて深層課題を発見し、解決の仕組みを考え、試作を繰り返して顧客からの共感を引き出すマーケティングを目指します。

対象
  • 中堅社員~管理職
  • マーケティングの新たな発想の軸を求める方
  • デザイン思考に関心があり、その活かし方を探している方
講師
開催形態

対面(キャンパス)

日程・時間
1 2 3 4 5 6
2024年
7/18
(木)

18:30-21:30
2024年
8/1
(木)

18:30-21:30
2024年
8/22
(木)

18:30-21:30
2024年
8/30
(金)

18:30-21:30
2024年
9/5
(木)

18:30-21:30
2024年
9/20
(金)

18:30-21:30
参加費

170,500円(税込) 
→ 割引制度・キャンセル規定

定員

24名 (法人派遣は1社につき4名様まで)

進め方

Session1は、デザイン思考の特徴とマーケティングへの活用ポイントを学び、従来のマーケティングとデザイン思考のマーケティングの違いを理解します。
Session2からは具体的な企業を題材に、デザイン思考を活用したマーケティング戦略立案のプロセスを実践します。

修了基準

全セッションの参加により認定
欠席の際は、指定期間内の録画映像視聴・必要な課題等の提出をもって参加とみなします。

受付終了

SESSION

SESSION 1

マーケティングとデザイン思考

デザイン思考を使ったマーケティングの本質は、笑顔にしたいと思う顧客の行動や心理に向き合うことによって、潜在的ニーズを価値に転換することにある。

従来のマーケティングのメソッドとの違いを把握するとともに、新たな選択肢としてのデザイン思考のマーケティングを学ぶ意義を理解する。

SESSION 2

共感:ターゲットとその潜在的なニーズは?

デザイン思考による問題解決のスタートラインは「共感」である。

実在する企業を題材に、アクターズマップやエンパシーマップなど、市場を俯瞰し顧客の潜在的ニーズを探索するツール・手法を実践する。

SESSION 3

課題定義:どうすればニーズに応えられるか?

行動観察を実践し、顧客の気付いていない潜在的なニーズをあぶり出す。また共感ステップで得られた発見をもとに、顧客に提供する感情価値と、提供の方向性を明確にする。

SESSION 4

創造:どのような仕組みと仕掛けで実現させるか?

サービスやプロダクトが顧客にどのような価値をどうやって提供するか、ビジネスモデルの構造を可視化するツールを使って試行錯誤する。固定観念に捉われずに、顧客の共感を生む仕組みの可能性を最大化する。

SESSION 5

プロトタイプ:どのような「たたき台」を見せる?

プロトタイプ制作の意義は、新たなマーケティング戦略の可能性に気付くことと顧客からフィードバックを引き出すことである。

実在企業の顧客を主人公としたストーリーボードを制作するほか、ここまでの復習としてショートケースを用いて共感~プロトタイプのプロセスを実践する。

SESSION 6

テストとフィードバック:より適切なマーケティングは何か?

ストーリーボードの発表とディスカッションを行い、対象のサービス/プロダクトを顧客が心からほしいと思うか、マーケティング戦略が真に顧客の共感を生むものになっているかを評価し合う。

最後にプログラム全体を振り返り、これまで学んだことを自社でどのように活用するかを考える。

参加者の感想を見る

参加者アンケート

  • デザイン思考を活用したマーケティング戦略の立案について、グループワークやケースを活用しながら体感することができました。
  • 顧客の琴線に触れることの重要性と、そのアイデアを製品に繋げていくためのプロセスを学べたことが一番の収穫かなと思います。
  • 売上をたてるにあたり業務では従来型のマーケティングの考え方が優先されるので、言われれば当たり前、でも抜けがち(出来ていない)ビジネスのあり方を考える機会になってよかった。
  • 研修の時間はこちらこそ楽しく参加できました。考え方が局所的になりがちな日々で、誰のためのビジネスか、改めて考える訓練が出来たと思います。
  • デザイン思考の本は読んだことがあるものの、実践までには移れない状況でしたが、本講義で教わった内容は実践に使えそうな実感を得ました。社内のデータ分析をする際にこの分析が与える顧客への価値は何かを考えるようになりました。顧客は社内の各部署がほとんどですが、その人らの価値に加えて、最終顧客であるお客様のことも併せて考えられるようになった点が良かった。
  • 関係者のEmotionレベルの価値を意識するようになりました。現在は営業職としてある程度用意されたモノやサービスを提案することが多いのですが、「省エネによりコストメリットが出る」という価値は同じでも、「なぜそれが嬉しいのか」には意外と幅があることに気づけて面白かったです。
  • マーケティングについて全く知らない状態で参加させていただきましたが、「マーケティングは楽しい」ということを教えて頂けたと思っています。誰かの考えに触発されながら新しいアイデアを思いついたり、他の参加者の方とターゲットがこんなことをしたら喜んでくれるのではと考える体験がとても楽しかったです。
  • 商品やサービスといった顧客に向けてだけではなく内部の仕事にも活用できる手法として学べたと思います。
  • デザイン思考ということで、マーケットイン、プロダクトアウトではなく、消費者のEmotionalな価値という新たな気づきを与えて頂けた点は大変学びになったと思っております。
  • 充実した6回でした。楽しいだけでなくとても勉強になりました。デザイン思考はマーケティングだけでなくとも色んな場で活用できると思うので復習していきます。またお会いすることあればよろしくお願いします。
  • プロダクト重視にならず、ターゲットの深堀に焦点をあてて学ぶことができ有意義な経験でした。講義中の演習は主婦、発表(特に深堀して考えた案)になると、自分と近いターゲットにしがちになってしまったので、もっと独身男性や老人、子供などいろいろなペルソナで演習できればよかったと感じました。(自省もこめて)
  • 顧客の「お得感」「優越感」など、感情レベルでの価値を検討することなどは、普段から商品開発時に検討している「お客さまの困りごと・潜在ニーズ」を検討していくことと同じですが、それらを違った角度から改めて再確認できました。中でも、例えば「市場調査の限界=顕在的ニーズしか拾えない」ことや、「ヒトは悪気なく嘘をつく」こと、「当たり前すぎて無意識な部分にニーズがあること」など、商品・企画をするうえでの新たなキーワードをいくつも学ぶことができ、発見も多かったです
  • 全員のフレームワークの発表後、FBを受けて再度フレームワークを改善するなどのステップを踏んでも良いと思った。