KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

私をつくった一冊

2025年01月14日

守島 基博(学習院大学経済学部経営学科教授、一橋大学名誉教授)

慶應MCCにご登壇いただいている先生に、影響を受けた・大切にしている一冊をお伺いします。講師プロフィールとはちょっと違った角度から先生方をご紹介します。

守島 基博

守島 基博(もしりま・もとひろ)
  • 学習院大学経済学部経営学科教授
  • 一橋大学名誉教授

1.私(先生)をつくった一冊をご紹介ください



社会理論と社会構造
ロバート・K・マートン(著)
森東吾・森好夫・金沢実・中島竜太郎(訳)
みすず書房
初版1949年(絶版)、新装版2024年3月

2.その本には、いつ、どのように出会いましたか?

大学の学部ゼミの輪読書でした。

3.どのような内容ですか?

内容は、壮大な、当時(1960年代)のアメリカ社会の分析ですが、「中範囲の理論」など、社会科学の思考法がふんだんに説明されている書物です。

4.それは先生にとってどんな出会いでしたか?

社会を分析するための思考法に初めて触れました。私の考え方の基礎はこの本で作られたと言っても過言ではないと思います。

5.この作品をおすすめするとしたら?

社会科学(人の集まりである、社会や組織を対象として、その原理・原則について考察する学問)を勉強したい方には、極めて有益な書物です。学者になりたい方々だけではなく、自社の問題やその原因を考えたい方にも役に立つと思います。

守島 基博

守島 基博(もしりま・もとひろ)
  • 学習院大学経済学部経営学科教授
  • 一橋大学名誉教授

1980年慶應義塾大学文学部社会学専攻卒業、1982年慶應義塾大学社会学研究科社会学専攻修士課程修了、1986年イリノイ大学産業労使関係研究所博士課程修了人的資源管理論でPh.D.を取得、同年カナダ国サイモン・フレーザー大学経営学部(ビジネス・スクール)AssistantProfessor、1990年應義塾大学総合政策学部助教授、1997~2007年労働政策研究・研修機構特別研究員(非常勤)、1999年慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授、2001年一橋大学大学院商学研究科教授、2010年より厚生労働省労働政策審議会委員、2017年より学習院大学 経済学部経営学科教授、2018年より中央労働委員会公益委員、2020年より一橋大学名誉教授。
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