「の」を省略することの意味
「今回の企画の内容の問題点は、近年のZ世代の既存のニーズしか見ていない点にあります」
こんな文章を見たらあなたはどう感じますか?
文章の内容としては問題ないとしても、何か間延びした稚拙な印象があるはずです。
では、なぜそう感じるのか。
はい、もうおわかりですね。「の」が多すぎること、そして連続しているからです。
「の」は、前後の二つの名詞を繋いで連体修飾語を構成します。 名詞の間に現れる助詞の「の」は実質的に何の意味もなく、文法的働きを示すだけです。
このような機能を持つ「の」は「連続して3回以上は使わない」のが、先の例のように間延びした稚拙な文章にしないための暗黙のルールです。
- 2025年4月24日
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「にわか」を切り口にJリーグのビジネスを考える
最近ネット界隈を中心にサッカーJリーグに対する批判が増えています。「税リーグ」と揶揄されるように、主にスタジアムの建設・維持を自治体に依存する構造になっているクラブが多いこと。そしてリーグ規定で天然芝のグラウンドを義務づけているため、その養生のために他のスポーツ・イベント、そして市民の利用が制限されていることも「税金使うのに公共性が低すぎる」と批判されています。
しかし、本エントリーで私がやりたいのは「Jリーグ批判」ではありません。
確かに私は東京ドームに通うほどのジャイアンツファンですが、「趣味はプロ野球観戦」と言えるようになったのはここ数年です。
サッカーやバスケットボールも国際大会はテレビで見て応援していますし、Jリーグが盛り上がっていた頃は千葉を拠点としたJEFユナイテッド市原(当時の名称)を応援していました。
野球もサッカーもバスケットボールも、そして相撲やテニスなど全てのスポーツは「尊い」のです。
そしてそのスポーツの「日本代表」の活躍は国民を元気にし、経済を活性化させます。
そのベースはやはりプロスポーツ。野球のWBCやサッカーのワールドカップなどで「○○ジャパン」が活躍しているのは、間違いなく選手と所属チームが「プロ」だからです。
では「プロ」とは? それは当然「それで稼ぐ」ことですから、プロスポーツとして成立するには単に選手がプロであるだけでなく、それ自体が「稼げるビジネス」であることが条件なのです。
では、Jリーグを稼げるビジネスにするには?
それを今回は「にわか」という切り口で考えてみようと思います。
- 2025年4月8日
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多様性の功罪
米国トランプ大統領は、先日の航空機事故(米軍ヘリと民間旅客機の衝突)において「バイデン政権の多様性政策が原因だ」とコメントしました。
私も「相変わらずだなあ」と思いましたが、案の定わが国での報道は批判的論調が多いようです。
一部ネットでは賛同する意見もありますが、「悲劇を政争の具にしている」「時代を巻き戻している」「やはり差別主義者」といった意見が目に付きます。
本日はこの「多様性」について考えていきたいと思います。
しかし最初にお断りしておきますが、私は多様性について一般論としても、また今回のトランプ発言についても、ここでその是非を主張するつもりはありません。
最終的にはこれをご覧の皆さんが判断すべきだと思いますので、私はこのテーマについて皆さんが、そしてメディアが多様性の功罪を判断するための「切り口・視点」、言い換えれば「思考の補助線」を提示したいと思います。
- 2025年2月19日