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慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

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ファカルティズ・コラム

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「共感」を定義する

「言葉の定義」は思考とコミュニケーションの両面でとても重要。その思いを強くしました。

実は私自身も最近考えていた言葉の定義があります。

それは「共感」。

コミュニケーションにおいても、またコミュニケーションをベースとしたミーティングやコーチング、人材育成などマネジメントにおいても「共感」なくして成立しないと言っても良いでしょう。

さらに昨今のマーケティングにおいても、この「共感」は注目されています。
コトラーの提唱する「H2H(human to human)マーケティング」は「顧客への感情価値の提供」がコンセプトです。
また、私のMCCでの講座である「デザイン思考のマーケティング」も徹底的に「顧客のエモーションレベルのニーズ」を追求することに重きを置いています。

2025年3月7日
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多様性の功罪

米国トランプ大統領は、先日の航空機事故(米軍ヘリと民間旅客機の衝突)において「バイデン政権の多様性政策が原因だ」とコメントしました。

私も「相変わらずだなあ」と思いましたが、案の定わが国での報道は批判的論調が多いようです。
一部ネットでは賛同する意見もありますが、「悲劇を政争の具にしている」「時代を巻き戻している」「やはり差別主義者」といった意見が目に付きます。

本日はこの「多様性」について考えていきたいと思います。
しかし最初にお断りしておきますが、私は多様性について一般論としても、また今回のトランプ発言についても、ここでその是非を主張するつもりはありません。

最終的にはこれをご覧の皆さんが判断すべきだと思いますので、私はこのテーマについて皆さんが、そしてメディアが多様性の功罪を判断するための「切り口・視点」、言い換えれば「思考の補助線」を提示したいと思います。

2025年2月19日

フジテレビの戦略

収束の兆しが見えない「フジテレビ問題」。

中居氏の性加害問題に端を発したこの問題はフジテレビ、およびフジメディアグループ全体のガバナンスにまで論点が拡大し、先日の「やり直し記者会見」は10時間にも及びました。

スポンサー離れも止まらず、震災の時以来の「ACジャパンだらけ」はネットで今やギャグとして取り上げられる始末です。

正直個人的にはさほど興味のない事件なのですが、記者会見の切り抜きを見て「はて?」と思ったわけです。

2025年1月9日

質問に対して真摯かつ全力で答える

知の共有サイト『QUORA』の「哲学カフェ」というスペースに、こんな質問がありました。

1. 【人間関係において】嘘つきは大して悪影響は無いけど、正直者は悪影響が大きいと思いませんか?

さて、あなたならこの質問にどう答えますか?
ここで「いや、やはり信頼関係の継続を考えると正直であるべき」などと答えても良いのですが、それでは「感想レベル」になってしまいますし、「確かに相手が気分を害さないように小さな嘘はつくことが多い」というのも間違ってはいませんが、これまた単なる「経験則」になってしまいます。

2024年12月19日

「ヤバい」と「エグい」

「マジやばい」

調べてみましたが、「危ない、不都合な」といったネガティブな意味で使われていた「やばい」が「のめり込みそうなくらい魅力的な」というポジティブな意味で若者を中心として使われるようになっていったのは1990年代後半から2000年代前半にかけてのようです。

2024年11月19日

妄想のススメ

みなさん、「良い妄想」してますか?

「いや、妄想って悪いことだろう」

と思われるかもしれません。確かに辞書では
———————————————-
<妄想>

2024年10月25日

それは「良い経験」ですか?

いきなりですが質問です。
「経験」と「体験」の違いは何だと思いますか?

辞書を引くと、その用法の違いが以下のように説明されています。

2024年9月13日

「言葉」とは何か

「言葉とは一体、何なのでしょうか? (辞書のコピペではなくあなたの考察を是非聞かせてください。)」

いやあ、思考トレーニングのお題としてもなかなかそそられるテーマです。
既に様々な答が投稿されていましたので、私が「なるほど」と思った回答をダイジェストでいくつかご紹介します。

2024年7月25日

人材育成に正解なし

先日、ある研修内でのディスカッションでこんなシーンがありました。
この研修はケースを通して課題解決のスキルを身につけることが目的でしたが、参加者が管理職への昇格試験を目前にしていることに加え、ケースの内容が組織におけるコミュニケーションや人材育成を取り上げているため、ケースの論点も当然コミュニケーションや人材育成など、マネジメントが中心になりました。

2024年7月4日

困りごとの相談に答える

こういう仕事をしていると、様々な質問に答える場面が多くなります。
多くは企業での研修やMCCの講座における質疑応答のシーンですが、その中で、あるいは研修や講座の終了後や昼休みなどで、具体的な「困りごと」の相談をされることがあります。

2024年6月6日

タイパの本質

昨年かなり流行したワードに「タイパ」があります。
タイパ=タイムパフォーマンスの略で、直訳すれば「時間対効果」ですが、短時間で大きな満足感を与える、という概念そのものは別に新しいものではありません。

2024年5月17日

あなたの「生きる意味」は?

本日は、少々哲学的なテーマです。
とは言えあえてロジカルに、すぐ答の出せない、そして唯一の正解のない問いを投げかけられたときの私の「考え方と答え方」をひとつのサンプルとして提示してみようと思います。

2024年4月25日

姿勢を意識する

「姿勢」を辞書で引くと「1. 身体の構え方」「2. 心構え」と2通りの定義が出てきます。
1. が「きれいな姿勢」などのフィジカル、2.が「前向きな姿勢」などのメンタル面で「構える」です。さらに「構える」を辞書で引くと、「整った形に作り上げる」「これからに備えて準備する」などの意味があります。

2024年4月1日

「そうぞう力」を高める

桐朋高校の卒業式における卒業生代表、土田淳真さんの答辞が話題です。
答辞が紹介されたX(旧Twitter)では3万以上の「いいね」を獲得し、リプライでは「ものすごい名文」「胸が熱くなる」「とんでもない18歳」と絶賛の声が溢れました。

2024年3月18日

『思う』と『考える』の使い分け

皆さんはレポートや感想文を書くとき、『思う』と『考える』の使い分けにで悩んだことはありませんか?
「〇〇に変えたほうが良いと思います、と、変えたほうが良いと考えます、のどちらにしよう?」
「『思う』が多いのでここは『考える』を使おうかな?」

2024年2月19日

AIでどのような未来を創るか

日経トレンディの2023年ヒット商品ランキング、1位は『ChatGPT』でした。ChatGPTだけでなく、同じLLM(大規模言語モデル)であるGoogleのBardや、画像生成AIなども一気に商用化が進み、いよいよ2024年は「生成AI元年」となると言われています。

2024年1月23日

コラム再開します

ご無沙汰しております。昨年2月のエントリーから10ヶ月も空いてしまいましたが、忘れていたわけでも私がMCCからいなくなったわけでもありません(笑) まあご心配いただいた方もいないとは思いますが。

2024年1月9日

「運」と「ツキ」の違いとは

2023年2月24日

独創的な発想はなぜ難しいのか

2023年1月26日

One for all, All for one

2023年1月2日
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