夕学レポート
2015年09月05日
第10回11/10(火) 宮本 雄二さん
第10回11/10(火)は、宮本雄二さんにご登壇いただきます。
宮本さんは、元駐中国特命全権大使で、現在、宮本アジア研究所代表、日中友好会館副会長、日本日中関係学会会長も務められていらっしゃいます。
宮本さんは2006年から2010年の間、駐中国特命全権大使を務められていました。この時期、2008年北京オリンピック、2010年上海万博、GDP年10%レベルの高度成長などがありました。また、日中関係が非常に難しく、緊迫した時期であったことも皆さん、ご記憶と思います。2006年といえば、中国での大規模な反日デモを受け翌年の調査で、中国と日本で双方に対するマイナスイメージが急上昇したことが大きく報道された年、2010年は尖閣諸島中国漁船衝突事件でした。
宮本さんは、「引っ越しできない、隣国の大国同士である日中は、平和共存するしかない」と説かれます。隣国ゆえに対立もしやすく、争いが起こりやすい一方、隣国ゆえに平和共存するしかない、願いでもあり事実でもあるとおっしゃっていると思います。
現在、中国では、習近平総書記が2012年の就任以来、猛烈なスピードで改革を進めています。本講演のタイトルでもある近著『習近平の中国』の帯にあるように、宮本さんは
“習近平を最もよく知る元大使”
と評されます。中国はこれからどのように変わっていくのでしょうか。日中の関係をこれからどう考えていけばよいのでしょうか。隣国の大国である中国を見続け、全権大使を務められ、習近平を最もよく知る元大使でいらっしゃる宮本さんよりじっくりお伺いしたいと思います。(湯川)
・宮本 雄二さん
・宮本アジア研究所 代表、元駐中国特命全権大使
・演題:「習近平の中国」
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