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夕学レポート

2016年03月20日

第11回 5/31(火) 山岸 俊男先生

toshio_yamagishi.jpg5/31(火)は一橋大学大学院国際企業戦略研究科 特任教授 山岸俊男先生にご登壇頂きます。
山岸先生に『夕学五十講』ご登壇頂くのは2回目。2008年にお話し頂いた際の演題はとってもセンセーショナル。
「詐欺師に信頼社会が作れるのか?」

集団主義的で所属することの安心感を大切にする日本、自己優先で個人主義のアメリカ。
古くから言われているこの社会文化的視点ですが、実は、私たちの思い込みに過ぎず、日米での調査・実験結果では大きく覆っているとのこと。
日本はムラ的社会のしがらみから得られる”安心”を”信頼”と取り違え、実は、他人への信頼感が低く、取引相手を固定化・閉鎖化することでリスクを排除しようとするという山岸先生の持論は目から鱗でした。
慶應MCCでもお馴染み、組織人事、キャリア研究における第一人者 高橋俊介先生は、山岸先生のご研究を高く評価され、日本の企業の「自前主義」が強い傾向は、この内向きな「安心社会」への依存度が高いからと説いていらっしゃいます。
グローバル化が日本企業の成長戦略のカギとなる現在、何事においても慎重で、初対面の人に対する信頼度が低い「安心社会」のままでは、飛躍を生み出すことはできません。
いかにオープンな「信頼社会」をつくりあげることができるのか、そこで生きる術をお伺いするとともに、山岸先生の最新のご研究により心の文化差の根底にある社会のしくみについてじっくりと考えてみたいと思います。(保谷)
・山岸 俊男先生
・一橋大学大学院国際企業戦略研究科 特任教授
・演題:「安心社会から信頼社会へ」
講師プロフィールはこちらです。

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