夕学レポート
2017年09月11日
第13回 11/22(水)中原淳先生と為末大さん
第13回11/22(水)の講演は、東京大学大学総合教育研究センター准教授の中原淳先生と、為末大さんの対談講演です。
中原先生は、「大人の学びを科学する」をテーマに、働くビジネスパーソンの成長や育成を研究されています。
為末大さんは、陸上トラック種目世界大会における日本人初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録をつくられた、日本を代表するアスリートです。プロ転向の後2012年に現役から引退されてからはスポーツの枠にとどまらず幅広く教育や社会、研究にかかわる活動をされています。
今回この”お2人の対談”というところが特別なことで、楽しみなところで、先生方のチャレンジでもあります。
中原先生と為末さんにはともに、これまでにも『夕学五十講』にご登壇いただきました。前回のご登壇では、中原先生はJAXAで宇宙飛行士の選抜・育成に携わる山口孝夫さんと対談されました。為末さんの演題は「禅とハードル」。このように、中原先生は、さまざまな分野の専門家の方と人材育成について研究しコラボされ、為末さんは、言葉や活動で活躍のフィールドを広げられていますが、今回はまたなぜこのお2人の対談なのでしょうか。
前回ご登壇の夕学リフレクションはこちら
「中原淳氏と山口孝夫氏に聴く、宇宙に選ばれる条件」
「内省的実践家 為末大さん」
これが今回のテーマそのものでもあります。
働き方や企業と個人の関係が変わってきました。これからのビジネスパーソンは、”長期にわたる仕事人生を生きていく”ことになります。これはとても大きなことです。
いついつまでがんばれば、という期日をひとつのゴールにすることに、私たちは慣れています。長期ですとか、定年がなくなりますよと言われても、実感がわかず想像がつきません。私も覚悟ができていないのはもちろん、そのことについてじっくり考えることもできていませんし、あまりのスケールに圧倒されている感さえあります。
これまでとは異なる悩みや不安が生まれます。これまでとは異なるチャレンジや成長が求められます。これまでキャリアや人生について考えてきたのとは違うことを、それも自分で、考えなければならなくなります。それが、いかに完走するか、いかにうまくリセットするか、に凝縮されています。
そのヒントをアスリートの人生に探ってみようという中原先生と為末さんの試みの場を、今回ご一緒して、そして、ご一緒に考えたいと思います。(湯川)
対談(対談を含む講演90分・質疑応答30分の構成です)
・中原 淳
東京大学 大学総合教育研究センター准教授
・為末 大
・演題:「仕事人生のリセットボタン:長期間労働時代をいかに完走するか?」
中原 淳 講師プロフィール
東京大学 中原淳研究室 http://www.nakahara-lab.net/
為末 大 講師プロフィール
為末大・侍オフィシャルサイト http://tamesue.jp/
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