夕学レポート
2009年09月16日
第13回 12/1(火) 重松清さん
第13回 12/1(火)の講師は、直木賞作家の重松清さんです。
直木賞をはじめ、数々の文学賞を受賞されているだけでなく、ルポルタージュや評論など小説以外の執筆活動にも意欲的で、とにかく多作の作家として有名です。
重松さんの作品には、いじめ、登校拒否、家庭崩壊など「家族」をテーマに書かれたものが多いと言われています。
思えば日本の近代化150年の歴史は、「家族」の形態、意味、構成力学が大きく変化した時代でもありました。
いまも昔も、「家族」は、愛を育み、命を産み、子供を育てるヒューマニティ溢れる安らぎの場所です。
一方で、かつての「家族」は、職業選択、結婚、居住場所といった目にみえる縛りで私達を拘束するものでもありました。
いま、それら目に見える拘束が消えた代わりに、目にみえない拘束が私達の手足を絡め取っているような気もします。見えないゆえに、その心理的抑圧は強く、安らぎの場所であった「家族」が緊張と葛藤の場に変わることも増えたのではないでしょうか。
そんな「家族」をテーマにお話いただく予定です。
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