KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

夕学レポート

2009年03月27日

第16回 6/17(水) 清水聰さん

第16回 6/17(水)の講師は、明治学院大学教授の清水聰先生です。
清水先生の専門は消費者行動論です。そう聞いてピンと来ない方も多いかもしれませんが、実は、マーケティングの中でも、最もビジネス現場との関係が深い分野ではないでしょうか。
有名な「アイドマ(AIDOMA)理論」は消費者行動論の知見が、実務の世界に広く普及した例のひとつです。
いわば、消費者は、なぜ、どのようにモノ・サービスを購入し、利用するのか。そのメカニズムを明らかにしようというものです。
当然のことながら、消費者の行動は、時々の社会環境や技術環境の影響を受けて変化します。現在では、ネット社会の進展をうけて、上記のアイドマ理論に変わり、アイサス(AISAS)理論」なる概念を提唱する一群もいます。
アメリカの音楽業界は、すでにi-Tuneに覇権を握られており、ネットでの流通が主流になりました。もちろん、すべての販売チャネルがネットに置き換わることはないにしろ、モノ・サービスの消費プロセスにおける、ネットの存在と影響力は、消費者行動論を大きく変えると言われています。
清水先生は、そんなネット社会の新たな消費のあり方を、「ネットが産み出した新しい消費者像」という切り口から解明すべく、実証的な研究をしてきました。
「目利き」 「聞き耳」 「死神」というのは、そんな新しい消費者と行動を言い表した言葉です。
消費財メーカーや小売り業など、一般コンシューマー向けビジネスの関わっている方、商社や広告業界など消費者と消費行動に関心のある方には、是非聴いて欲しい講演です。

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