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夕学レポート

2022年03月30日

●第16回 7/21 (木) 鹿毛 康司さん

kage_kouji.gif7/21 (木) のご登壇は鹿毛さんは株式会社かげこうじ事務所 代表取締役、マーケター・クリエイティブディレクターの鹿毛 康司さんです。
「お客様の心に向き合う」をテーマにマーケターとして、そして、CM監督、プランニング、コピー、作詞作曲を手掛けクリエイティブディレクターとして、ご活躍です。
代表作はエステーの消臭力CM。
2011年4月、東日本大震災直後に放映された、「歌う男の子」、ミゲル少年の消臭力CMは、大きな話題となりました。ミュージシャン西川貴教氏とのコラボやシリーズ化に展開、CMと商品ともにヒット、市場シェアは2位から1位へ。企業への好感度も高まり、CMとともに同社の”コミュニケーション力ある企業”としての定評は現在も続きます。鹿毛さんは同社執行役員をへて2020年に独立、現在はコミュニケーションアドバイザーとしてかかわりながら、日経クロストレンドやAd-tech東京などのアドバイザリーボードメンバーを務め、大学院では教鞭もとられています。
鹿毛さんはインタビューで、このヒットCMを「テレビCMが自粛する中で何をすればいいか考えた」と振り返られています。そこで生まれたのが津波と地震で6万人が亡くなった、ポルトガルのリスボンの街を背景に、少年がラララとおおらかに歌う、このCM。西川氏もいち一早く共感し、反応した一人でした。
「消費者はわれわれよりも敏感だと思った」と、鹿毛さん。ご自身にとっても代表作であったことがわかります。私は商品とCMを知ってはいたもののその程度。今回、ヒットの背景にたくさんのエピソードや鹿毛さんの思いやしかけがあることを知りました。気づくとすっかり虜になっていました。顧客の気持ちを考えるマーケティングとはこういうことか、と実感しました。
同CMが心を動かした、日常へ戻ろう、というメッセージはいま、再び響いてきます。「心の理解」と、動画やSNSなど新しいツールを常に取り入れた、鹿毛さんのマーケティングの方法論。皆さんとじっくり伺って学びたいと思います。(湯川)
・鹿毛 康司(かげ こうじ)
・株式会社かげこうじ事務所 代表取締役
マーケター・クリエイティブディレクター
・演題「心がわかるとモノが売れる ~人は論理だけでは消費行動していない~」
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