夕学レポート
2007年10月02日
第17回(12/26)千住真理子さん
第17回(12/26)の講師は、ヴァイオリニストの千住真理子さんです。
長兄の博さん(日本画家)、次兄の明さん(作曲家)、妹の真理子さんの千住三兄弟。
夕学でも博さん、明さんにお話を伺ってきました。
お二人とも芸術の才だけでなく、出来るだけ多くの人々に芸術の素晴らしさを伝えようという熱意と真摯なお人柄を持つ素晴らしい方でした。
そして真理子さんも、お二人と同様に、音楽家としてはもちろん、人間的な魅力にも満ちた素晴らしい女性だとお聞きしています。
実は、三兄弟の中で、最も早く世に知られたのが末っ子の真理子さんでした。
弱冠12才の時に天才少女として華々しくデビュー、一躍有名になりました。
ところが、あえて音大には進学せずに、慶應の哲学科で学んだあとに、プロとしての道を歩み出しました。
その過程には、自分の才能、目指す音楽を巡る内的葛藤があったとのこと。
明さんは「妹は自分が天才ではないことに気づき、それを克服したことで新しい世界を切りひらいた」とお話になりました。
そして伝説の名器「デュランティ」との運命的な出会い。
300年以上も弾かれることなく眠っていた幻の名器に、新たな命を与える役割を担っています。
演題「音に命が宿る」は、そんな千住真理子さんの人生が込められたタイトルです。
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