夕学レポート
2011年09月22日
第17回 12/13(火) 竹田青嗣さん
第17回 12/13(火)に登壇いただくのは、早稲田大学教授で哲学者の竹田青嗣先生です。
在日韓国人二世として大阪で生まれた竹田先生は、在日作家論から始まり、文芸評論、思想評論とともに、実存論的な人間論を中心として哲学活動を続けていらっしゃいます。
今回の夕学で、竹田先生が提示してくださった演題は「哲学の遠望鏡で現代を見る」です。
哲学の思考の遠近法は、100年単位のスパンで人間の社会と時代を考えるとのこと。100年前といえば、日韓併合がなされた年です。日露戦争に勝ってしまった日本が、周回遅れの帝国主義ランナーとして、東アジアに進出し「大きな間違い」をはじめた頃です。
欧州では第一次世界大戦が勃発し、やがてソビエト革命が起きます。
米国では、フォードシステムが生まれ、本格的な工業化社会が到来していました。
世界史の教科書に記述されている時代と現代を一つのスパンで捉えて、人間の社会と時代を考えると何が見えてくるのでしょうか。
哲学という巨視的な遠望鏡でみた人間の営みについて、じっくりと考えてみたいと思います。
登録

オススメ! 春のagora講座

4月27日(日)開講・全5回
神野紗希さんと【俳句】でインストールする「自由」の感性
社会の常識や自意識から解放され、今を軽やかに生き抜く感性を養う創作ワークショップ。

オススメ! 春のagora講座

5月10日(土)開講・全6回
菊澤研宗さんが読み解く【イノベーション論再考:その本質と限界】
主要なイノベーション論の意義と限界を議論し、真に有効なイノベーションの本質を明らかにする。

オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。
登録