夕学レポート
2007年10月03日
第18回(1/18)山岸俊男さん
第18回(1/18)の講師は、北海道大学大学院教授の山岸俊男先生です。
山岸先生は社会心理学を専門に研究されており、なかでも「信頼」とは何かをテーマに研究を進めていらっしゃいます。
演題の「詐欺師に信頼社会が作れるのか?」は随分とセンセーショナルなタイトルですね。
山岸先生によれば、「信頼」とは、如何にして相手から信じてもらうか、そのためにどうやって相手を説得すればよいのか、といった詐欺師的なコミュニケーションの巧拙で語る問題ではないとのことです。
「相手から信じてもらうためにどうすればよいか」
「他者から騙されないためにどうすればよいか」
我々は、つい、そのように考えがちですが、山岸先生は、「そのアプローチをとっている限り、人々が信頼しあえる社会をつくることはできない」と言います。
信じて裏切られる可能性。騙されて損をするかもしれない危険性。
それらを了解したうえで、自らをリスクに晒しながら「正直」であり続けること。
それが、真の信頼社会を構築する道だと山岸先生は言います。
う~ん難しい!
でも、まずは信頼して、じっくり講演を聞いてみることからはじめてみませんか。
登録

オススメ! 春のagora講座

4月27日(日)開講・全5回
神野紗希さんと【俳句】でインストールする「自由」の感性
社会の常識や自意識から解放され、今を軽やかに生き抜く感性を養う創作ワークショップ。

オススメ! 春のagora講座

5月10日(土)開講・全6回
菊澤研宗さんが読み解く【イノベーション論再考:その本質と限界】
主要なイノベーション論の意義と限界を議論し、真に有効なイノベーションの本質を明らかにする。

オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。
登録