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夕学レポート

2019年09月19日

第19回 12/10(火)里中 満智子さん

machiko_satonaka.jpg12/10(火)にご登壇いただくのはマンガ家、大阪芸術大学キャラクター造形学科 学科長 里中 満智子(さとなか まちこ)さんです。
高校在学中の16歳で第1回講談社新人漫画賞を受賞され、漫画家としてプロデビューされました。50余年に渡り500タイトル近くの作品を描き、日本を代表する漫画家のお一人でいらっしゃいます。
里中さんの作品は、歴史や神話をモチーフにしたものが多く、数奇な運命に翻弄され苦悩しつつも、いつの時代にあっても強く生きる人々の姿を鮮明に描いていらっしゃるのが魅力です。
代表作である女帝 持統天皇を主人公とした『天上の虹』は、1983年の連載開始から32年もの歳月をかけ、2015年に完結されました。その業績は古代通史としても読み応えあり、史実に丹念に向き合いながら作品を創りあげるそのお姿から歴史家でもいらっしゃいます。
直近でも、物語としての『古事記』、歴史小説を漫画で再現された『かたづの!』等、著作は続々とあり、変わらぬ創作意欲にもまた圧巻です。
今回は、「万葉に輝いた女性達」と題して、古代から奈良時代にかけての本来の日本女性の力についてお話しいただきます。
古代は、女性の能力が当然のように生かされていた時代。
武士が政治を行う時代以前は、女性も同等に個人財産をもち、相続権もあり、離婚、再婚も珍しいことではなかったとのこと。「昔の日本は男社会であった」という既成概念を覆し驚きます。
作品を通して、古代からの女性の活躍に真摯に向き合ってきた里中さんだからこその史観は、私たちに物事の見方、社会の見方の本質を教えて下さるに違いありません。(保谷)
・里中 満智子
・マンガ家、大阪芸術大学キャラクター造形学科 学科長
・演題:「万葉に輝いた女性達」
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