KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

夕学レポート

2009年04月01日

第19回 7/7(火) 森田汐生さん

第19回 7/7(火)の講師は、アサーティブジャパン代表理事の森田汐生さんです。
アサーティブネス、あるいはアサーションというのは、端的にいえば、「きちんと自己を主張すること」と言えばよいでしょうか。
1960年代~70年代にかけて、米国で普及したコミュニケーション理論とスキルのひとつです。
マイノリティや女性など、抑圧されがちな立場に置かれた人々が、相手に対して攻撃的にならずに、かといって受け身的にもならずに、言うべきこと、主張すべきことを、適切に伝えるためのコミュニケーションのあり方として発展してきました。
森田さんは、イギリスの医療機関でソーシャルワーカーとして働くなかで、アサーティブネスに出会い、専門家としてのトレーニングを積んだそうです。10年ほど前に、日本においてアサーティブの考え方を広める目的でアサーティブジャパンを設立し、全国各地で講演や研修を行っています。
日本人は、同質的な集団の中で、和を重んじるばかりに、知らず知らずのうちに、言いたいことを抑圧するコミュニケーションスタイルが染みついていると言われています。
一方で、社会は多様化し、異なる価値観を持った人々と協働することも求められています。
言いたいことを我慢して、無用なストレスを感じることや、主張をしないばかりに、意見を持たない人間と軽視されてしまうことも増えてきました。
いまこそ、上手に自己主張するスキルを持つことが必要ではないでしょうか。
森田さんのお話を通して、誠実で率直な「No」の伝え方を、アサーティブネスを通じて学んでみたいと思います。

メルマガ
登録

メルマガ
登録