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夕学レポート

2008年04月02日

第22回(7/16) 猪瀬直樹さん

第22回(7/16)の講師は、作家で東京都副知事の猪瀬直樹さんです。
夕学には4年振りの登壇となる猪瀬直樹さん。
思えば、前回は小泉内閣のもとで、猪瀬さんが執念深く取り組んだ道路公団改革が、一応の決着をみたばかりの頃でした。
「よくやった」という声と「骨抜きにされた」という賛否両論に評価が割れた一連の取り組みでしたが、高速道路パーキングに次々と大手ファーストフードチェーンや小売り・サービス業が進出し、民営化が目に見える形で進んでいるのを思うと、間違いなく、改革が進んだと言えるのではないでしょうか。
猪瀬さんが、「日本国の研究」で道路施設協会なる公団傘下の天下り組織の問題を指摘して10年以上立ちます。
道路建設による膨大な赤字の一方で、独占企業体として大きな富を蓄積していた協会が、公団職員の天下り機関として守られている実態を暴き、その後、道路公団改革の当事者として白羽の矢を立てられるきっかけになりました。
改革の途上でみせた、猪瀬さんの、執拗なまでの真実追究の姿勢は見事なものでした。外から言いたいことだけを言うのではなく、当事者として問題に切れ込んでいくエネルギーは、大きな仕組みの改革者に求められれるモデルを示してくれたものと思います。
さて、現在は東京都副知事として、国際都市東京の改革に取り組んでいます。
東京が抱える問題は、日本の問題の縮図でもあります。
格差社会の解消と国際競争力の強化という、ともすれば二項対立に陥りがちな、難問を同時に解決するためには、どうすればよいか。
猪瀬さんの取り組みをお聞きしたいと思います。

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