夕学レポート
2013年04月02日
第22回 7/18(木) 中島尚正さん
第22回 7/18(木)にご登壇いただくのは、海陽学園 海陽中等教育学校 校長中島尚正先生です。
世界に通じるリーダーの育成を旗頭に掲げ、英国イートン校に倣い、全寮制の中高一貫校として海陽学園が開校したのは、平成17年のことでした。
トヨタ、中部電力、JR東海といった中部地域の財界が全面支援した新時代の学校として大きな注目を集めました。
男子のみ120名の学生は、「マンガ・ゲーム禁止」「週末の外出は引率者の同行が条件」という環境の中で生活します。支援企業から送り込まれた若手社員が寮で寝起きを共にし、人生の先輩として、さまざまなアドバイスをすることも大きな特徴です。
昨年一期生が卒業し、東大をはじめとした有名大学に多数合格したこともあって、再び話題になりました。
とはいえ、東大合格者数を競い合うだけなら、これまでの中高一貫私学となんら変わらないことになります。むしろ、卒業して10年、20年経った時に、世界のエリートと渡り合えるリーダーとして、日本の各界を背負う人材をどれだけ育てたのかが問われるべきでしょう。
その意味では、海陽学園の評価は、もっと長い時間軸で捉えるべき壮大な実験といえるのかもしれません。
中島先生は、長らく東大工学部の教授を務められたのちに、創設時から学園に関わられ、4年前からは校長を務めてきました。
中島先生に寄せていただいた講演のメッセージを拝読すると、海陽学園の教育は「自分で考え、行動できる人間を育てること」にあるようです。
まさに先の見えない時代の生き方として求められることでもあります。
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