夕学レポート
2018年09月26日
第23回 1/17(木)小林慶一郎先生
2019年1月17日(木)にご登壇いただくのは慶應義塾大学経済学部 教授 小林慶一郎先生です。
地球環境問題、人口減少、政府債務破綻の危機・・・など、私たち人間社会の持続性の問題は、考えるべき時間軸が長いため、市場の時間間隔では考えにくいとされています。
世代を超えた持続性に関する政策課題を解決し、将来世代に持続可能な自然環境と人間社会を引き継いでいくために、どのような社会制度をデザインするべきか、この問いを追求するのが「フューチャー・デザイン」という研究のムーブメントです。
2012年に大阪大学の研究者たちを中心に開始され、現在は経済学、心理学、倫理学、神経科学などの研究者を巻き込み、学際的な広がりを見せ、小林先生は経済学の観点よりフューチャー・デザイン研究に携わっていらっしゃいます。
「今の利益がたとえ減るとしても、これが将来世代を豊かにするのなら、この意思決定・行動そのものが社会を、人をより幸福にする」という”将来への愛”はどのようにして生まれるのでしょうか。
私たちは、現在が過去の歴史とつながっていると実感したとき、この世界を次世代にどう引き継いでいくのか、考えると言われます。
日本の財政問題を軸に、フューチャー・デザインの考え方より、過去から現在そして将来へと世代間継承の視点より時間軸を長く捉え、将来世代の利益について考えていきたいと思います。(保谷)
・小林慶一郎先生
・慶應義塾大学経済学部 教授
・演題:「財政危機と日本経済~将来世代の利益をどう守るか~」
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