夕学レポート
2012年04月04日
第24回 7/20(金) 妹尾大さん
第24回 7/20(金)は、東京工大大学院准教授の妹尾大先生です。
妹尾先生は、野中郁次郎氏のもとで「知識創造理論」の研究をされてきた若手の経営学者です。
具体的に研究しているのは、「知識創造支援ワークスタイルとワークプレイス」とのこと。
ひらたく言えば、クリエイティブを産み出すための働き方・仕事の進め方・職場環境の研究ということでしょうか。
縦方向のコミュニケーション(上から下への指示命令、下から上への報連相)を重視するピラミッド型の組織構造や業務システムは、効率的ではありますが、「知の創出」という観点からいえば、適合的ではありません。
なぜなら「知の創出」=イノベーションとは、既存の「知」同士の新しい組み合わせに他ならないからです。縦方向に仕切られた組織には、それが起きにくい宿命があります。
妹尾先生が取り組んでいる、「知識創造支援ワークスタイルとワークプレイス」は、「空間に誘導されて目的意識に気づき、働き方を変えたワーカーが、より高い生産性を達成するため自ら新たな空間を設計して実現する」という自律的なシステムのようです。
今回の夕学では、「知をつなぐデザインとリーダシップ」という演題で、研究成果をご紹介いただきます。
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オススメ! 春のagora講座

5月17日(土)開講・全6回
平野 昭さんと【系譜で読み解くクラシック音楽】
近年再評価や再解釈の進むブラームス音楽の本質と、ドイツ・ロマン派音楽の豊かな魅力を楽しむ。

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6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

人気の夕学講演紹介

5月20日(火)18:30-20:30
能力主義は『良いこと』もしたのか?
勅使川原 真衣
組織開発コンサルタント、著作家
近代化にともない必要に駆られて仕立てられた配分原理としての「能力主義」の功罪を見つめ直し、競争ではなく共創する社会を構想します。
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