夕学レポート
2011年04月07日
第24回 7/26(火) 玄侑宗久さん
第24回 7/26(火)の講師は、僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さんです。
玄侑さんのご実家で、住職を務めていらっしゃる福聚寺は、福島県三春町にあります。今回の震災では被害を受けられました。玄侑さんのwebサイトによれば、「お寺の山門横の塀が倒れ、六地蔵が倒れ、墓地もかなりやられた」とのことです。
それでも三春町は、幸いなことにライフラインは傷ついておらず、沿岸部の被災者が数多く避難してきているそうです。
一方で、福島原発からの距離は45キロ。避難地域外ではありますが、心理的な不安、さまざま風評被害を含めて、いまもなお、強い緊張状態に置かれていることは間違いないでしょう。
そんな中で、玄侑先生は、新聞のインタビューや寄稿記事、ご自身のwebサイトを通じて、冷静に、しかし強い憤りをもって、福島県の状況を伝えていらっしゃいます。
福島県には、地震・津波の直接的被害を受けた被災者、避難場所として被災者を受け入れた地域、原発事故で避難を余儀なくされた方々、農作物の出荷制限・自粛策により多大な被害を受けた農家、まったく問題ないのにも関わらず福島というだけで深刻な風評被害に見舞われている大部分の農家等々、いろいろな皆さんがいます。
いずれも地震・津波の被害者である点は同じですが、置かれた立場、求めていることは大きく異なるでしょう。
政府は、もっときめ細かい状況把握と対策策定が急務です。
マスコミには、自分たちの震災報道が及ぼす社会的影響への想像力が必要です。
私達には、冷静な判断と勇気ある行動が求められています。
講演がある7/26には、状況が大きく改善され、復興が進んでいることが期待されます。
7/26 (火) 「荘子に学ぶ~のびやかな生き方~」 玄侑 宗久氏
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