夕学レポート
2008年04月07日
第25回(7/30) 冷泉貴実子さん
最終25回(7/30)の講師は、冷泉時雨亭文庫 常務理事の冷泉貴実子さんです。
冷泉家は、藤原定家を祖に持ち、「うたの道」を800年以上守り続けてきたお公家さんです。
京都今出川通り、同志社大学の近く、京都御所前にある冷泉家は、現存する唯一の公家住宅だそうです。
冷泉家は、明治の遷都以降、在京の公家が天皇とともに、上京し、それゆえに衰退してしまった公家の年中行事や生活文化を、いまもしっかりと守り続けています。
その直系である冷泉貴実子さんは、大学教授であるお婿さんを当主に迎え、その生活を支える一方で、公家文化や和歌の魅力を多くの人々に語り伝えるお仕事をされてきました。
「見わたせば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ」
定家が残したこの和歌を、松岡正剛さんは激賞しています。
見渡しても何もない秋の風景を表現しているに過ぎないのに、日本海沿いの寂しい苫屋の情景がありありと目に浮かんでくる。しかも800年後の日本人にも、その心象風景を共有できる。
見えないものを見る、聞こえない音を聞く。
これぞ、侘びさびに繋がる日本独特の感性です。
今回の講演では、江戸時代まで使われていた太陰暦に着目し、和歌に詠まれた月の季節感や年中行事が、日本の文化に多大な影響を及ぼしたことを解説していただけるそうです。
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