KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

夕学レポート

2009年10月02日

第25回 1/28(木) 金井壽宏さん&川上真史さん

今期の最終回、1/28(木)の講師は、神戸大の金井壽宏先生とワイアットコンサルタント川上真史さんの対談です。
お二人は、研究者とコンサルタント、それぞれ立場は異なりますが、日本の人事・人材開発の分野で大きな影響力を持つ代表的有識者と言えるかと思います。
金井先生は4度目、川上さんは3度目と、夕学でもおなじみですね。
今回二人が議論するのは、「ゆとり教育世代との向き合い方」です。
教育界のみならず、広く論争を巻き起こした「ゆとり教育」ですが、すでに文科省は方針転換したものの、「ゆとり教育」で育った若者が、企業に入社してくるようになったことで、企業人事の問題として再浮上してきました。
論点は、彼らとどう向き合えばよいのか、という点です。
「コミュニケーションができない」「メンタルに弱い」等々、「ゆとり教育」の弊害として指摘されている若年社員の諸問題ですが、彼らだけに限定する問題とも言えない面もあります。
「ゆとり教育」も含めた、もっと大きな社会環境の変化に、人間そのものが適合できていないという根源的な不適合に起因しており、「コミュニケーション」「メンタル」の問題は、中高年社員にもあてはまるのではないかという指摘です。
安易なラベリングは、分かり易いけれど、問題を限定してしまい、本来問われるべき真の問題を覆い隠してしまう危険性もあります。
そんな複合的な視点で、議論ができればと思います。

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