夕学レポート
2009年03月09日
第4回4/24(金) 今北純一さん
第4回(4/24)の講師は、欧州系戦略コンサルティング会社 コーポレート・バリュー・アソシエイツ(CVA)のマネージング・ディレクターを務める、今北純一さんです。
今北さんは、メーカーの研究者出身で、単身ヨーロッパに渡ってから30年、日本と欧州の掛け橋的な仕事をされてきました。テクノロジーとエコノミクスを結合した)「テクノ・エコノミクス」という考え方を体現してきたという今北さん。
理系、文系といったステレオタイプの分類軸では処しきれない融合的な捉え方を提唱されています。
日本では、「欧州」という呼び方で、ヨーロッパとアメリカをセットで捉えてしまう傾向がありますが、実はヨーロッパ(特に大陸欧州)とアメリカは、社会・文化的価値観はかなり違うと言われています。
今北さんによれば、欧州は、大枠の社会ルールを共有化しておいて、個別の問題は、個の対応力に委ねるべきだという価値観を持っているそうです。
規制や細かいルール作りによって暴走を防ごうとするアメリカ型の社会システムに対して、欧州の方が日本人には親和的であるはずです。
また、今北さんは、将棋の羽生善治さん、柔道の山下泰裕さん等とも親しく交流しているといいます。将棋や柔道といった日本的文化を欧州人に説明するのに苦労していた時に、絶妙のタイミングで現れて、手助けをしてくたのが今北さんだとか。人間的にも魅力的な存在に違いないでしょう。
講演は、ズバリ「世界で戦える人材とは」です。
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