夕学レポート
2009年03月10日
第5回 4/28(火) 荒俣宏さん
第5回 4/28(火)の講師は、作家の荒俣宏さんです。
SF小説『帝都物語』で世に出て、幻想文学、神秘世界、妖怪などなど、人間の理性・論理とは少しばかり距離のある、不可思議世界の森羅万象に精通した「知の巨人」として有名です。
ライフワークとされる『世界大博物図鑑』は、荒俣さんが平凡社で“生活しながら”全7巻を一人で書き上げたと言われています。
私は、目にしたことはありませんが、例えば鳥類の巻を見ると、キジ類の分類の中に、キジ、ヤマドリ、ニワトリなどと並んで、大鵬やフェニックスまでもが載っているとのこと。
現存する(した)かどうかではなく、人類が想像しえたあらゆるものが掲載された、まさに「博物図鑑」であります。
今回の講演では、当初は「日本の歴史と文化」というテーマの中で、江戸・東京の文化についてお話していただこうと思いましたが、時代や地域を限定されると話ずらい、もっと自由にして欲しいというご要望を受けて、「博物学と美術」という演題となりました。
古今東西の人類の叡智・情念・想像を、その巨躯一杯に詰め込んだ荒俣さんのお話が、どう展開するのか大いに楽しみです。
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