夕学レポート
2021年03月24日
第6回 4/21(水)中邑 賢龍先生
4/21(水)は東京大学先端科学技術研究センター 教授 中邑 賢龍(なかむら けんりゅう)先生のご登壇です。
中邑先生のご専門は人間支援工学といわれる分野。心理学、工学、教育学、リハビリテーション学だけでなく、デザインや芸術などの学際的・社会活動型アプローチによりバリアフリー社会の実現をめざしていらっしゃいます。
先生が強調されているのは、個性重視や多様性理解が叫ばれるものの、これまでの学校や会社は効率重視のため均質な人材養成を行ってきているのではないかとの視点です。
均質ななかでは、破壊的イノベーションは生まれにくく、異質性、多様性が異才となっていくからこそ、イノベーションが創出されるのだと先生は仰います。
中邑研究室で取り組んでいる「異才発掘プロジェクトROCKET 」はまさに、志ある特異な(ユニークな)才能を有する子ども達が集まる部屋、空間です。ここでは、ユニークな子ども達が彼ららしさを発揮できる場として活動しています。
テクノロジーで一人一人をエンパワメントするだけでなく、社会の多様性への理解、しくみの設計も含め、異才を発揮しイノベーションを創出するためのお作法とは。多様性、イノベーションが命題となっている私たちビジネスパーソンにとって貴重な機会となることでしょう。(保谷)
・中邑 賢龍(なかむら けんりゅう)
・東京大学先端科学技術研究センター 教授
・演題:「異才を活かし、イノベーションを創出する作法」
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