KEIO MCC

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夕学レポート

2008年03月13日

第9回(5/28)小笠原継承斎さん

第9回(5/28)の講師は、小笠原流礼法宗家の小笠原継承斎さんです。
小笠原流礼法とは、室町時代から連綿と続く「日本の伝統的コミュニケーション体系」だそうです。
弓、馬などと並び「武家のたしなみ」として生まれた礼法。
供奉、食事、宮仕えや応対の仕方から書状の様式、蹴鞠など武士の一般教養として体系化されたものだと言います。
質実剛健を尊び、合理性を旨とした武家のコミュニケーション作法を、現代社会の礼儀作法として普及しているのが、小笠原流礼法です。
トヨタがレクサスを日本に導入した3年ほど前に、レクサスディーラーのサービス研修として用意されたのが、リッツカールトンの体験研修と小笠原流礼法研修だったと聞いています。
小笠原継承斎さんは、はじめての女性宗家として、門外不出の伝書を元に、現代の礼法にアレンジして、その精神と技法を伝えています。
およそ全ての「型」というものは、先人の知恵と工夫が凝縮された、最も普遍的で合理的な到達点です。
小笠原礼法にも、相手を大切に思う心を伝える、古き良き武家の伝統がこめられていると思います。

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