夕学レポート
2009年02月16日
夕学プレミアム「agora」を開催します
春から、慶應MCCの新しい試みとして、夕学プレミアム「agora」という講座を起ち上げます。
夕学をやっていると、この先生の講義を深掘りして聴きたいという声をよくいただきます。
夕学会場の丸ビルの隣にあるメインキャンパスでは、経営学系のプログラムを年間70本以上開催しており、このニーズに対応しているのですが、文化・教養系のプログラムは、未開拓領域で、昨年試験的に半藤一利さんの講座(「海舟がみた幕末・明治」)を開催しました。
お陰さまでこちらはたいへん好評で、昨年末には『幕末史』という本にまとまり、こちらもベストセラーに顔を出していると聞いております。
そこで、文化・教養系の講座に本格的に挑戦しようというのが「agora」です。
「agora」というのは、古代ギリシャのポリスにあった市民が集う広場のことです。「agora」には祭壇や泉が設けられ、市場が立つと同時に、政治談義や哲学論議が繰り広げられていました。
ソクラテスやプラトンも、ここで弁舌をふるったと言われています。
古代ギリシャには、プラトンが作ったという「アカデメイア」と呼ばれる学園があって、こちらが言わば「知の殿堂」であったのに対して、こちらは「談論風発の場」で言えるのかもしれません。
慶應MCCとしては、文学、歴史、芸術、身体論、社会、サイエンスなど、多彩なテーマを掲げ、同じ問題意識・関心を持つ、多様なバックボーンの人々が、「ひとつのテーマを深く掘り下げる」ことを通して、新たな知識を得ることを楽しみ、人間観・社会観・歴史観等を培い、感性を語り合いたいと思います。
慶應MCC夕学プレミアム「agora」
http://www.sekigaku-agora.net/index.html
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政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。
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