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ファカルティズ・コラム

2009年08月07日

夏休みの宿題は?

暑中お見舞い申し上げます。
本当に暑いですねえ・・・
しかし私もようやく明日から夏休み。毎年恒例の悪友達との“新潟競馬場ツアー”に旅立ちます(笑)
その後は妻の実家である新潟で少しのんびりする予定です。
とは言いながら義父母達との旅行のドライバーを務めなければなりませんので、あまりのんびりも出来なさそうですが。
さて、夏休みといえば様々なイベントとともに懐かしく思い出すのが『夏休みの宿題』ですが、皆さんはこの夏休みの宿題をいつやっていましたか?
ということで本日は夏休み直前企画(そんな大層なものではありませんが)として、この『宿題』というものについて考えてみたいと思います。

そもそも、この宿題(達成すべき課題)には2種類あります。
それは「提出期限が決まっているもの」と「提出期限が決まっていないもの」です。

この2種類の宿題、あなたはどちらを優先しますか?
たぶん多くの方が期限のある方を優先するでしょう。
しかし期限が決まっていないからといって後回しにしても良いとは限りません。
期限が決まっていないからこそ、自分なりの期限を決めた方が良い宿題もたくさんあります。
夏休みというキーワードで考えれば、それは「体力をつける」ことだったり、「泳げるようになる」ことでしょう。
では、これをビジネスパーソンに置き換えるとどうでしょう。
「ビジネスの体力をつける」というメタファーをで考えれば、それは「専門知識や資格取得のための勉強する」や「人脈を構築する」などが挙げられます。
「いつ役立つか分からない」ものはどうしても後回しにしがちですが、実はこれらの「ビジネスの体力をつける」ことが重要なのはみんなわかっているはずです。
「いつ役立ちか分からない」からこそ、早めに取り組む方が賢いとも言えるはずです。
そうであれば、この夏休みという「少し余裕のある時期」は、これらに取り組む良い機会ではないでしょうか。
私も何冊か、この夏休みに読もうと思っている本があります。(旅行カバンが少々重くなりますが)
そして期限がある宿題。
私の娘も今ひいひい言いながら片付けています(笑)
さて、あなたは「早めに手を付ける」派でしたか?
それとも「ギリギリから追い込む」派?
やはりコヴィーの『7つの習慣』でも語られているように、緊急で無い内に、つまり早めに手を付けてじっくり取り組み、良いアウトプットを出すことを心がける方が良いでしょう。
しかし「ギリギリになってやった方が力を発揮できる」という場合もあります。
所謂、“火事場の馬鹿力”ですね。
ただ、「俺はその(追い込まれて力を発揮する)タイプ」というのは、往々にして言い訳だったりしますので注意が必要です(笑)
ですからまずは、「早くから手を付けてじっくり」が向く宿題と、「ギリギリでも大丈夫」な宿題を切り分けておくことが肝要でしょう。
つまり当たり前すぎてミモフタモナイのですが、「計画的に取り組む」ことです。
絵日記や自由研究は完全に前者で、読書感想文は後者かもしれません。
ビジネスで言えば・・・
これは皆さんひとりひとりが、自身のお仕事の中で考えてみてください。
たとえば前者は「他者の協力を仰がなければならない課題」で、後者が「自分一人で完結する課題」の方もいらっしゃるでしょう。
あるいは前者が「企画系の課題」で、後者が「調整系の課題」の方もいらっしゃるでしょう。

心おきなく夏休みに突入するためにも、少なくとも『夏休み後の自身の課題の棚卸し』と、それらの『優先順位を明確にした上でのスケジューリング』は、今の内にやっておいた方が良いと思うのです。
私もこのブログをアップしたらその作業に入りたいと思います(笑)

では、「夏休みなんて無いよ!」という方には大変申し訳ないのですが・・・




「良い夏休みを!」

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