KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

ファカルティズ・コラム

2007年10月12日

フィードバックをもらおう

「自分はできている」
ということが、実は全然満足できるレベルではなかったことに気づいたことはありませんか?
そんな経験がない方は、ある意味損をしています。
つまり建設的な批判をしてもらったことがないということですから。
私のセミナーでは、相互評価によるフィードバックを演習に組み込むようにしています。
ファシリテーションであれば、チェックシートを使って自分のファシリテーションを他者に評価してもらう。ロジカルシンキングであれば宿題の解答(たとえばロジックツリー)を披露し合ってコメントをもらうというように。


このフィードバック、確かに精神的にはちとキツい部分もあります。
自分のできていないこと、悪い部分を指摘されるわけですから、時にはヘコむこともあるでしょう。
ですが、その経験が確実にスキルアップに繋がるのです。
できているかできていないか。これは自分ではなかなか判断がつきません。
できている「つもり」であることも多いのです。
ですから、他者に見てもらってフィードバックわもらう。
それによってできていなかったことに気づかされる。時には思いもよらぬ自分の良い点が見えてくる。
そうすれば克服すべき点も伸ばすべき点も明確になりますから、スキルアップのために「何をすればよいのか」が自分でもはっきりするのです。
私の講義も、MCCのスタッフがオブザーブすることがあります。
そして後でフィードバックをしてくれます。
悪い点を指摘されれば、私も人間ですから時には落ち込みます(笑)
しかしそのスタッフは、私のインストラクション・スキルを上げるためにあえて指摘してくれているのであって、別に虐めているわけではありません。
だから私も改善の具体的行動に移れるのです。
おかげで、随分とスキルアップできたと実感しています。
しかしスキルにゴールはありませんから、これからも修行の毎日です。
ですから皆さんも、誰かにフィードバックをもらいましょう。
たとえば会議でファシリテーターをする際、気心の知れた同僚に、「今日は自分のファシリテーションを観察して、後でフィードバックしてほしい」とお願いしてみましょう。
その経験は必ずスキルアップに繋がりますから。

メルマガ
登録

メルマガ
登録