KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

学びの体験記

2011年06月14日

学びで広がるご縁、人生が楽しく豊かになりました

K.I

 昨年12月、晴天に恵まれた日曜の日比谷公園で、私は人生初の体験をしました。
2ヵ月前までお互いの存在も知らなかったビジネスパーソン13名が自主的に集い、NHK連続テレビ小説『てっぱん』のオープニングダンスを踊ったのです。(2月に放映されました!)

 この出会いは、昨年10月『近藤良平さんとワークショップ【表現力を磨くコンドルズ的ダンス】』から始まりました。
そこでは「からだを動かさなければ、気づけなかったこと」や、ダンスを通じて言葉以上に分かり合える非言語表現の楽しさ・豊かさを学んだのでした。

1.始まりの予感

 私と慶應MCCとの出会いは、『協奏チーム・コミュニケーション』(2008年秋)から始まりました。

 講師の津村英作氏(以降、えいさくさん)からは、私の課題は「価値観の多様性」を認める事であると学びました。自分では問題なしと考えていただけに、受け入れがたい事実でしたが、えいさくさん・クラスメイトとのやりとりで、自分の頑固な一面に気づき考える機会をいただきました。

 根拠もなく「絶対的な自信」で突き進んだ20代、がむしゃらに突き進んだ30代、これからの人生「このままでいいのか?」と考え始めた40代、そんなタイミングでこの講座と出会ったのでした。

2.考える、ひたすら考える

 それからの私は、「自分自身を見つめなおす」、「さまざまな価値観に触れる」ことがテーマとなり、この頃から猛烈な勢いでジャンルを問わずさまざまな本を読みふけりました。

 そして、自分の世界はとても小さく、人生半ばを過ぎて「世の中、知らない事ばかり」という事実に気づき、それからは目に映るすべてがありがたく感じられるようになったのです。

 そんな折、人事異動でこれまでの経験は通用しない部署であらたな業務を担当することになりました。新しい部署では、「数字を読む」「ロジカルな思考」は必要不可欠で私が最も苦手とすることでした。業務に慣れるまでの間、悩まなかったと言えば嘘になります。

3.チャレンジ

 ここで私を救ってくれたのは「価値観の多様性」でした。新しい部署で新たな人間関係を築いていくことは意味のあることに思えたのです。同僚の視点を少しでも理解するためには「数字」と「ロジカルな思考」を学ぼうと考え、『財務諸表の読み方・活かし方』(2009年7月)、『ロジカル・ライティング』(2010年4月)を受講しました。

 この2講座は私の苦手意識を払拭し、同じ数字をみても同僚との視点の違いに気づくことができ、苦手と思うものでも自分のアンテナにひっかかれば、関与してみる価値があることに気づいたのでした。

4.2回目のチャレンジ

 近藤先生の『コンドルズ的ダンス』の案内が届いたのはそんな時期でした。
ダンスには一生縁はないと思っていた私ですが、「表現力を磨く」とコンドルズ的ダンスの「的」という文字に、ダンス初心者でも大丈夫そうな気がして思い切って受講し、その勘は的中したのです。

 近藤先生のダンスは、日常の何気ない動作から発展していきます。ダンスという認識もないままからだを動かしていると、それがダンスっぽい表現になっていき、毎回驚かされました。
ダンスの前に行うストレッチは、ここが限界と思った前屈もペアを組んだ瞬間、ぐっと前に屈めたりして、知り尽くしているはずの自分のからだが予想もつかない反応をするのです。まさに、驚きと発見の連続でした。

 人間関係の希薄さを感じる現代において、誰かと一緒に楽しく触れ合いながらダンスをするということは、忘れていた多くの感覚を私に思い出させてくれました。
そして、この講座を受講して感銘を受けたのは、この企画を担当された慶應MCCご担当者の「ビジネスパーソンと学びの場」に寄せる熱い思いでした。

 このことは、講座が終わってもなお私自身が深く感動し、近藤先生やご担当の方に感謝の気持ちを伝えたい一心で、セッセと報告書をまとめる過程で気づいた事でした。

5.今、そしてこれから

 講座が終了してから4ヵ月、「表現」に目覚めたクラスメイトは興味の対象が多方面に広がり、メーリングリストで情報を共有しながら積極的な交流が続いています。

 この週末には2つのお知らせが届きました。
10月開講の近藤先生のクラスと、えいさくさんクラス同窓会のお知らせです。
近藤先生のクラスには、さらなる発見を求めて早々に参加を決めました。
そして、えいさくさんクラスの同窓会・・・私はお礼に代えて、えいさくさんとクラスメイトの皆さんにこれまでの報告ができたら嬉しく思います。

 学びはいつも、新たな自分や共に学ぶ仲間との出会いがあり、世界を広げてくれます。
好奇心のアンテナを磨きながら、これからもたくさんのご縁を紡いでいきたいと思います。
ご担当の皆さま、これからもよろしくお願いします。

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