KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

学びの体験記

2015年11月10日

成長の機会を自分でつくる

石垣 理紗子

知的基盤能力 マスタリーコースを修了して

慶應MCC知的基盤能力マスタリーコース

知的基盤能力 マスタリーコースが始まった2014年6月。あっという間に1年と4カ月が経ちました。この間には全部で6つのプログラムがあり、どれも無事修了することができ、まずはホッとしております。そして1年4カ月前の自分から、大きく成長したことを実感しております。

慶應MCCでのプログラム内容に魅かれ、せっかくならマスタリーコースでしっかり勉強しようと意気込んで参加を決めました。それまで一日限りの講習はビジネスでも趣味の分野でも受けたことがありました。しかし慶應MCCのプログラムは殆どが6回で完結するもので、一日では終わりません。またチームに分かれて演習する機会も多く、どんな人が来るのだろうか、まだ社会経験の少ない私でもついていけるのだろうかと心配になりました。全てのプログラムにおいて、授業が始まる前は不安でいっぱいになり、初回の授業では常に緊張していました。6つ目のプログラム(システム思考×デザイン思考)でもそのことは変わりませんでした。

ですが、授業を2回、3回と受けるにつれ、その緊張が解けていき、積極的に参加できるようになりました。慶應MCCのプログラムのスタイルに慣れていくほど、緊張が解けるまでの時間も短くなっていき、楽しんで参加できるようになったと感じております。参加者の方はいろいろな会社からいらしていて、職種・役職も違います。その中で自分も一緒になって学び、たくさんのものを得ることができました。普段、会社では、年代も社会経験も一人若く、意見を言う機会もなく、言いたいことがあっても自信がありませんでした。だからこそ、このような機会が自分を成長させていることを身にしみて感じ、多少不安にはなりましたが、とにかく飛び込んで意見を言っていこうと思いました。少しずつですが発言できるようになって、そのことで気持ちに余裕が生まれ、周りの意見を聞き、吸収することも多くなったのではないかと感じています。

今回、マスタリーコースの全てのプログラムが終わり、気づいたことがあります。6つのプログラムでそれぞれ学ぶことは違い、ビジネスで活かせることはもちろん日常でも取り入れられるようなワークも経験しました。プログラム内容は大変勉強になりましたが、私自身の変化として、自分の発言や意見に自信が持てるようになったことが大きかったです。会社では意見を言いたくても自信が持てず、そもそも発言する機会がありませんでした。ところがマスタリーコースに参加中にいろいろなことを試したくなって、自分で発言の機会をつくり、自分の意見も自信が持てるようになるまで諦めず考えるようになりました。全てがうまくいったわけではないのですが、発言することに慣れ、自信が持てるようになっていることに気づき、大変嬉しかったです。

この1年と4カ月間で、仕事も変わり、プライベートでも環境が変わって、今は今後どのような働き方をしようかと考える時期に入っています。ちょうどマスタリーコースを終え、次は何を学んでいくのかというインプットの部分と、会社でどのようなことができるのか、また自分がどういうことをしていきたいかというアウトプットの両方を考え、会社に伝えていきたいと思っております。

最後に夕学五十講について、こちらも私にとって学びと気づきの多い機会になりました。今までお話を聞いた方の中で印象に残っているのは、武田双雲さんとヤマザキマリさんです。  

武田双雲さんはメディアで拝見したことがあるくらいですが、書道家であることは存じておりました。優しそうな見た目ですが、どんな方なんだろうと思い、実際に講演を聞いてみると、その人の持つパワーというのか、武田双雲さんからはとてつもないエネルギーを感じました。しかしそのエネルギーは熱くてギラギラしたものではなく、穏やかで、人を包み込んでしまうような温かい空気のようなものと感じました。前向きな考え方や物事の捉え方が斬新で、でも私自身と似たようなところもあり、嬉しく拝聴しました。

ヤマザキマリさんはテルマエロマエの作者ということも、漫画家であるということすら知らず、この人の生き方はきっと面白い!と直感が働いて聞きに参りました。実際には、やはり面白い生き方をしていらっしゃり、人とは違うけれども強い芯を持った方だと感じました。とにかくお話が面白く、同じ女性として憧れる強さをお持ちで、とても魅力的でした。私は同じような強さではなくとも、ヤマザキマリさんのようなしなやかさを身につけていたいと強く思いました。

お二方とも、その人から出る決してぶれることのない個性と空気感が大変魅力的で、強く印象に残っております。

夕学五十講はあと4回聞きに行く予定ですが、特に楽しみにしておりますのが、来年一月の外尾悦郎さんの講演です。お話を聞ける機会は滅多にないのではないかと思いますし、外尾さんから出るお人柄を感じられるのが楽しみです。ヨーロッパの建築についても興味があるので、どのようなお話を聞けるのかわくわくしております。

夕学五十講では、私がお会いしてみたい、お話を聞きたい方の講演がいくつもあって、貴重な機会を得られました。こういう講演の機会も、勉強時間の一つとして大変充実しておりました。

たくさんの気づきと学びを得た1年4カ月、お世話になりましたことを心より感謝申し上げます。

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