KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

私をつくった一冊

2025年02月10日

奥村 昭博(慶應義塾大学名誉教授)

慶應MCCにご登壇いただいている先生に、影響を受けた・大切にしている一冊をお伺いします。講師プロフィールとはちょっと違った角度から先生方をご紹介します。


1.私(先生)をつくった一冊をご紹介ください


Organizations
J.March and H.Simon(著)
1958,Wiley

2.その本には、いつ、どのように出会いましたか?

大学院修士課程の時代、修士論文を書くのにベースとした。とりわけ経営学の原点の書であったから。

3.どのような内容ですか?

組織とは意思決定のシステムであるということを構造と機能の側面から理論的に解明していた。それまでの官僚制理論と異なり組織の動態をプロセスからとらえた名著。

4.それは先生にとってどんな出会いでしたか?

組織論におけるもっとも高名な二人の学者が書いたものであり、研究者には必読書だと認識していた。その後、米国への留学のキッカケともなった。その影響で終生にわたる研究仲間ができた。

5.この作品をおすすめするとしたら?

研究を心から目指している若い人に薦めたい。

奥村 昭博

奥村 昭博(おくむら・あきひろ)
  • 慶應義塾大学名誉教授

1945年 12月1日生まれ
1969年 慶應義塾大学商学部卒業
1975年 米国ノースウエスターン大学経営大学院修了 MBA
1976年 慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程満期終了
1976年から2008年まで慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)
2008年 慶應義塾大学名誉教授に就任
2008年 静岡県立大学経営情報学部教授および研究科長、現在、同大学副学長
2021年 同大学退職
他大学での研究・教育:東京大学、北海道大学、産業能率大学大学院、ヨーロッパ経営大学院、英国ウエールズ大学大学院などで非常勤講師、 訪問研究員などを務める。
学会活動:ファミリービジネス学会会長、組織学会元理事、日本ベンチャー学会元副会長
社会活動。公認会計士試験委員ほか政府の様々な委員会委員を歴任。複数の日本及び海外の大企業の社外取締役及び顧問を歴任。
著書・論文:「日本のトップマネジメント」、「日米企業の経営比較」、「日本のファミリービジネス」など多数の著書及び論文。
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