KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

経営戦略
―ビジネスモデルと成長戦略

持続可能な「儲けの仕組み」を考える

外部環境の変化、日本市場の成熟化、市場・競争のグローバル化に伴い、多くの日本企業は戦略再構築の必要に迫られています。中でも、一段と強まる収益性の低下圧力に対処すべく、ビジネスモデルの変革は喫緊の課題となっています。

本プログラムでは、変革の妨げとなる過去の成功体験や組織文化を乗り越え、成長戦略を実現させたさまざまな企業の事例を通じて、市場機会を着実に捉える視点や考え方を学びます。

対象
  • 経営戦略を初めて学ぶ方
  • 経営企画、事業企画、戦略部門の方
  • ビジネスモデルの実例を学びたい方
講師
開催形態

対面(キャンパス)

日程・時間
1 2 3 4 5 6
2024年
10/15
(火)

18:30-21:30
2024年
10/22
(火)

18:30-21:30
2024年
11/5
(火)

18:30-21:30
2024年
11/12
(火)

18:30-21:30
2024年
11/26
(火)

18:30-21:30
2024年
12/3
(火)

18:30-21:30
参加費

170,500円(税込) 
→ 割引制度・キャンセル規定

定員

24名 (法人派遣は1社につき4名まで)

進め方

セッションはケースメソッドで進めます。「個人研究(事前課題)→グループディスカッション→全体ディスカッション→まとめ・レクチャー」の流れとなります。個人研究ではケースを読み込み、ディスカッションの準備をします。毎回読み切りスタイルで進めますが、前回学習したことは次回の前提となります。

修了基準

全セッションの参加と課題への取り組みを評価して認定
欠席の際は、事前課題の提出、指定期間内の録画映像視聴・レポート等の提出をもって参加とみなします。

受付終了

SESSION

SESSION 1

ビジネスモデルが生み出す競争優位

デルは、創業以来「ダイレクト・モデル」を武器に急激な成長を遂げてきた。デルが築いてきた競争優位やグローバル展開における成功の鍵について、ビジネスモデルの観点から議論し、ビジネスモデルとは何か、強いビジネスモデルに求められる要件とは何かを学ぶ。

ケース

デル・オンライン

SESSION 2

技術を収益化するビジネスモデル

液晶ディスプレイは、テレビやPCなどのフラットパネルに利用されるコアデバイスとして、技術進化を伴いながら急激に市場を拡大してきた。1990年代から2000年代前半にかけての液晶ディスプレイ産業の動向を俯瞰し、技術を収益化するビジネスモデルとは何かについて考える。

ケース

日本の液晶ディスプレイ産業

SESSION 3

環境変化とビジネスモデル

時計業界は事業環境の変化、技術革新に伴い、過去、スイス、アメリカ、日本の順番で主力プレーヤーが移り変わってきた。長い時間軸の中において、主力プレーヤーがなぜ成功し、なぜ凋落していったのかを議論し、その要因を探ることで企業が陥りやすい罠について学ぶ。

ケース

セイコーウォッチ株式会社

SESSION 4

顧客起点のビジネスモデル

セブンイレブン・ジャパンは日本のコンビニエンスストアの先駆けであり、いまだ他社に比べて高い日販を誇る優良企業である。セブンイレブンのオペレーション・エクセレンスの原点について議論し、顧客起点のビジネスモデル構築において重要なポイントを学ぶ。

ケース

セブンイレブン・ジャパン

SESSION 5

グローバル展開を支える組織運営とビジネスモデル

シーメンスは日本の同業他社に比べ、グローバル展開における適切な事業ポートフォリオ管理が注目されることが多い。同社が1990年代から2000年代に行った変革プロセスを、ABBという対照的な企業の事例とも比較し、グローバル市場で成長する組織運営のあり方を議論する。

ケース

シーメンスAG/ABB アセア・ボヘリ・リミテッド

SESSION 6

ビジネスモデルを支えるコンテキスト

日本ではサザビーとの合弁でスタートし、成功を収めているスターバックス。米国で創造され、グローバル市場で受け入れられたビジネスモデルを、組織の有するコンテキストの観点から議論する。

ケース

スターバックス コーヒージャパン(株)

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参加者アンケート

  • 今後主体的にキャリア形成を行い、チャレンジするマインドと幅広い視野・高い視座を持つことを目的に参加しました。具体的なビジネスモデルを通し、やり方は多様であるが、明確なビジョン、一貫性のある戦略、認識の共通化等々、日頃のビジネスに活用できる考え方のきっかけを多く学ぶことができた。さまざまなフレームワークを用い、時代背景や経験談も交えてお話しいただけたので、非常に具体的なイメージを持って理解することができました。自分の携わっているビジネスの整理を行い、その後の戦略などを考えるいいきっかけとなりました。全体を通し、学びをしやすい環境を作っていただきました事務局の方々にも感謝申し上げます。
  • ケースを通じて、ビジネスモデルに対するいろいろな考え方を学べ、自社の戦略を考える上でとても参考になった。平井先生の型にはまらない講義の流れがとても面白かった。先生の知識や経験で裏付けされて、1つ1つのQ&Aに納得感があり、とても充実した3時間×6日間でした。
  • ケースの背景にある分析理論も学べ、DELL、スターバックスに関して裏話も含めた話も聞けてよかった。弊社は昔の成功体験にとらわれているところが多分にある会社だと感じております。学んだことを活かして、社内で議論ができればと考えております。短い期間でしたがいつも新しい発見がありました。話の内容、話し方、ファシリティの仕方等々、とても勉強になりました。これまでファイナンスを中心にキャリアを積んできましたが、戦略関連の仕事をしてみたいと思いました。
  • さまざまなケースを通して、多くの考える視点を得られました。また、要所要所で各種フレームワークも紹介いただき参考になりました。デルやスタバの生々しい話も面白かったです。
  • ビジネスモデルたる漠としたものを概念化することができました。粒度、深度、関係性、時間軸、ビジネスを考える切り口は実にたくさんあることを体感できました。
  • 講師自身に就業経験がある会社をケースに含めていただき、実体験に基づいた解説をいただき感謝しております。現在から過去を吟味するのは、結果が判っているので学びの内容を勘違いをする危険性もありますが、ケース内容の時点に内部におられた方の口から実際の状況を垣間見せていただけたことは、学びの厚さが増してありがたかったです。「一見すると…その実は…」で翻弄されることが多いので、複数のアングルから画面を見ているようで、理解しやすかったです。 先生は実業に就かれ、最新の情報を豊富に持ち合わせており、参加者が聞きたいことに的確に回答いただけた。進め方も、参加者同士の議論・討論を誘発・促進させるやり方で、決して持論の押しつけにならなかった。若手の疑問や質問も引き出しながら、別の角度からの議論に展開する等で、非常に楽しい時間をいただけた。何かを受動的に教えをもらいに来た方には、やや曖昧な印象となったと推察する。私を含めて年長者はうるさいので、自然と発言が多くなるので、心配はいらない。事務局の皆様には、先生とも連係されて、多くの学びの機会を準備いただきました。
  • ビジネスモデルに関して、事業立ち上げ、成長過程、事業継続まで俯瞰的に学習できたところが良かったです。Dell、スターバックスの当時の状況、意思決定の過程のお話しは、貴重な情報で、興味深いものでした。最終回の講義で、6回の講義をまとめていただき理解が深まりました。
  • さまざまな企業のベストプラクティスや、意思決定の事例を学べ、コンサルタントとしての価値を考えさせられました。非常に有意義な機会でした。
  • 単発の研修とは異なり、さまざまなケースを継続的に考え議論し続けることで、それぞれの違いを含めて広く学べたと思う。“見えていなかった部分”に重要なことがあることに気づけました。今後、そのような視点を忘れずにいきたいと思います。