KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

経営戦略
―危機に立ち向かう経営の条件

戦略の原点に立ち返り、危機突破に必要な経営の視点を学ぶ

国内市場縮小、価格競争の激化、さらには閉塞感を打開するための新戦略や海外戦略の失敗など、多くの企業にとって“危機”は身近に迫るものとなり、誰もが状況を一変させるような新しい情報の収集、成功した企業の分析を求めています。しかし、危機である時こそ、戦略の原点に立ち返り、外部環境に振り回されることなく自社に目を向けるべきではないでしょうか。

本プログラムでは、さまざまな企業の失敗事例の議論を通して戦略と組織の原点を探究し、危機に立ち向かう経営に必要な視点、姿勢を学びます。

対象
  • 経営企画、事業企画、戦略部門の方
  • 現状の打破、危機を打開する実践的な経営力を学びたい方
講師
開催形態

対面(キャンパス)

日程・時間
1 2 3 4 5 6
2024年
5/15
(水)

18:30-21:30
2024年
5/22
(水)

18:30-21:30
2024年
6/5
(水)

18:30-21:30
2024年
6/12
(水)

18:30-21:30
2024年
6/19
(水)

18:30-21:30
2024年
6/26
(水)

18:30-21:30
参加費

170,500円(税込) 
→ 割引制度・キャンセル規定

定員

24名 (法人派遣は1社につき4名まで)

進め方

セッションはケースメソッドにて進められます。「個人研究(事前課題)→グループディスカッション→全体ディスカッション→まとめ・レクチャー」の流れとなります。個人研究ではケースを読み込み、ディスカッションの準備をします。毎回読み切りスタイルで進めますが、前回学習したことは次回の前提となります。

修了基準

5セッション以上の参加と課題への取り組み姿勢により認定

受付終了

SESSION

SESSION 1

企業はどのように凋落するか

創業以来、米国を代表する小売業であったシアーズは、1980年代以降、新たな競争相手の登場を受けて徐々に凋落していく。シアーズ衰退の過程と原因を議論し、主に内的要因を探ることで、成功企業が陥りやすい過ちを学ぶ。

ケース

シアーズ・ローバック・カンパニー(A):再建

SESSION 2

危機におけるグループダイナミクス

世紀の大惨事と言われたチャレンジャー号の打ち上げ失敗。打ち上げ前夜にNASA内部で交わされた打ち上げ可否の議論を確認し、リスクの高い挑戦をめぐる判断の難しさ、組織として押さえるべきであったポイントを、グループ心理を踏まえながら議論する。

ケース

チャレンジャーの打ち上げ決定のグループプロセス

SESSION 3

なぜ戦略実行は行き詰まるのか・1-新制度導入の失敗-

成果主義を導入した企業が、導入過程でのさまざまな障害に翻弄されて迷いが生じ、制度導入の意図・目的が変質していくプロセスを通して、何を変え、何を残すべきであったかを考え、新たな課題に取り組む際の姿勢を学ぶ。

ケース

やまのうえ保険:目標管理制度の導入

SESSION 4

なぜ戦略実行は行き詰まるのか・2-海外進出の失敗-

米国の製造業の中でも高い生産性を維持してきたリンカーン・エレクトリック社。国内では成功したマネジメント・システムが、海外で通用しなかった本質的な理由を議論し、海外進出の際に犯しやすい過ちと、戦略のローカライゼーションの是非を考える。

ケース

リンカーン・エレクトリック -海外進出に賭ける

SESSION 5

失敗から学び、成長につなげる

後発の中小企業ながらも大手との競争に打ち勝ち、5000億企業と成し得たアイリスオーヤマ。この躍進を実現させた経営方針とリーダーシップ、そして、その背景にある、失敗経験の活かし方を議論し、多くの成功企業が過去のやり方から抜け出せず失敗してしまう中、どのようにして「成功の罠」を避け、成長し続けることができたのかを学ぶ。

ケース

アイリスオーヤマ株式会社

SESSION 6

リーダーとして失敗を乗り越える

正しいだけでは理解してもらえない。優れた人材でも組織変革に取り組み挫折してしまうことが少なくない中、いかにして多様な従業員を率いて変革をやり遂げることができるのかを議論する。また、優秀ゆえに陥りがちな「落とし穴」についても考察し、次世代のリーダーが本当の意味での戦力になるための要件を考える。

ケース

組織変革の危険性と落とし穴:若きマネジャーの経営再建の旅

参加者の感想を見る

参加者アンケート

  • 戦略やフレームワークといった論理的な内容はこれまでも学んでいたがそれがなぜうまくいかないかという点については人の感情に関わる部分も多いことが分かり、新たな気づきをたくさん得られた。バイアス、モチベーション…。自社に当てはまる部分(うまくいかない例)が非常に多く、全6回があっという間でした。
  • 私の会社も危機に陥っているので、1つ1つの学びが身にしみる思いでした。上司や同僚にも受講してほしいものです。
  • ケース分析がとにかく楽しかったです。何度も読むことで今までの自分の経験や考え方が整理されていきました。人間の「業」に関わることを学ぶことで、未来のある時点で“いつかどこかで見た風景”だと思い返せることがケース分析の目的です、とのお言葉は目からウロコでした。LFのサポートが素晴らしかったです。レッスンや学びを促進するよう関わっていただき感謝しております。
  • 企業のケースであったため。具体的にイメージができました(少し古かったですが)。今後のビジネスで活かせるよう頑張ります。ありがとうございました。
  • 講義の最初に前回の振り返りをすることによって、より前回の学びが理解できました。まだまだ先生のお話をお聞きしたくて名残惜しいです。私にとって非常に心に残る講義になりました。理解し易い言葉で学ぶ事ができました。LFの振り返りログは、復習に役立ちました。
  • 自分の会社に置き換えて考えることができました。新書を購入しましたのでじっくり読ませていただきます。
  • 毎回前回の振り返りから入ることで理解度が上がったと感じます。また6回のケースは多岐にわたっている一方で、危機に陥る根本原因やキーワードは共通しているものが多いことに気づける構成になっていた点も良かったです。先生の明るい人柄で楽しくクラスを受講することができました。危機に陥らないように、失敗パターンから学び会社の成長を支える人材になりたいという気持ちを持ちました。運営面でも丁寧克つスムーズで気持ちよくクラスを受けることができました。
  • ビジネスのケーススタディだけでなく、エベレストやチャレンジャー号など非常に興味深い内容でした。それがビジネスの意思決定にも展開されていて大変勉強になりました。著書とも視点を変える上で非常に役立ちました。
  • 普段意識しないが会社等が危機に面した場合の対処法だったり、考え方の整理の仕方だったり参考になることが多かった。現実の仕事の環境に目を向けたとき、そのことを今の立場でどのように活かせるかはイメージがわかなかった。毎回グループディスカッションを行ったが、講座に向けての意識の差なのか、個人的な考え方の差なのか、話がかみ合わない場合が多く見受けられた。課題に関して自社に置き換えた場合での意見交換であればもう少し他人の意見も聞けるような場になったような気がします。全6回にわたりパワフルかつアグレッシブな講座をありがとうございました。ご自身の経験も踏まえながらより参加メンバーが関心が持ちやすいような内容で、大変わかりやすく興味深く毎回始まるのが楽しみな時間でした。今自身が置かれた環境は、危機的な状況ではありませんが、今後の場面場面での活用できるような環境になったときに、学んだ事が応用できるように備えていければと思います。ありがとうございました。
  • 取り上げたケースが国内外企業からエヴェレストまで幅広く興味深かった。毎回なるほどと思うところがいくつもあり、またいろいろな人の意見を聞けて大変勉強になった。またグループでアウトプットすることを通じて自分の意見を整理して伝える練習にもなった。
  • 演習で自ら考えさせる→講義で不足や誤解を修正する、という流れが良かった。内容がより印象に残りやすく、今後に活用できる。目からウロコのことが多く、非常に為になりました。所属組織に持ち帰り、今後に活かしたいと思います。