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夕学レポート

夕学レポート

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一條 和生氏講演「新・両利き経営の時代:AIと人間の知識創造の連鎖」

経営者教育に特化した世界トップクラスの経営大学院であるIMD。毎年19,000人の世界の経営者が学ぶそのIMDで唯一の日本人講師である一條和生教授が、オライリー&タッシュマンの「両利きの経営:既存事業の深掘りと新規事業の開拓」に倣って言うのは、「新・両利きの経営:人間による知識創造とAIの活用」の時代の到来である。

2024年11月15日
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佐藤 優氏講演「国際関係で強まる新帝国主義と日本の進路」

佐藤優氏は最近タロット占いに関心があるそうだ。今回の講演では話していなかったけれどどうもそうらしい。もっとも関心があるのは占いそのものではなくて、

2024年10月17日

黒川伊保子氏講演「人生に効く脳科学~脳の本番は56歳から始まる~」

黒川伊保子氏の講演のタイトルは「人生に効く脳科学~脳の本番は56歳から始まる~」。
私のような五十代半ばの人間にとっては、なんとも魅力的な響きだ。心なしか聴講者も同年代が多かった気がする。

2024年10月10日

伊藤 融氏講演「グローバルサウスの雄 インドの行動原理」

インドは今、激しくモテている。

気が付けば世界のモテヒエラルキーのてっぺんに君臨。あらゆる主要国が「味方につけたい」とナレンドラ・モディ首相にすり寄り、気に入られようと必死になっている。登り龍のごとく成長する国のヘッドにふさわしく、ガタイよく顔ぢからのあるモディには、近年ますますモテ強者のオーラが漲っているようだ。

2024年8月27日

笠原将弘氏講演「「腕・舌・遊び心」というモットー」

東京・恵比寿に予約の取れない和食屋「賛否両論」を構えて20年。修業を始めてから数えれば34年。タイトルに掲げた「腕・舌・遊び心」は、笠原将弘が料理人として最も大切にしてきた言葉だというが、同時に氏の歴史を端的に物語るキーワードにもなっている。

2024年8月26日

柳沢 正史氏講演「睡眠の謎に挑む~基礎研究から睡眠ウェルネスへ~」

あのですね、担当さん。
講演を聴いてからこの原稿を書くまで三か月もかかったのは、本当に申し訳なかったと思っています。はい、そうですね。おっしゃる通りです。はい。
でもですね、私だってこの三か月を無為に過ごしていたわけではないんです。

2024年8月6日

鈴木おさむ氏講演「120%の力を、次のステージへ」

私は1972年生まれで鈴木さんと同い年。
さらに、鈴木さんの盟友・木村拓哉さんが中学時代の剣道部の仲間だったこともあり、勝手に親近感を覚えている。

2024年7月2日

今井むつみ氏講演「言語の本質」

「100万回死んだねこ」
「ストラディバリウスはこう言った」
「村上春樹の、とんでもなくクリスタル」
いずれも有名な本のタイトル…のようにも見えるが、実はどれも図書館の司書が利用者から尋ねられた“間違ったタイトル”だ。

2024年6月10日

東 浩紀氏講演「「訂正すること」の意味と価値」

頷いたり、首を横に振ったり、かしげたりと最後の質疑応答も含め、東浩紀さんの講演は私にとって忙しい時間となった。「『訂正すること』の意味と価値」の講演は次の4つから構成されている。

2024年6月7日

森林 貴彦氏講演「「常識」を問い直した指導の道」

二兎を追うもの一兎をも得ず、という言葉は、少なくとも野球においては過去のものとなった。言わずと知れた大谷翔平選手の、世界最高峰のメジャーリーグを舞台とする「二刀流」での活躍によって、だ。
しかし大谷選手の投打二刀流は、団体競技である野球において、個人レベルで達成された偉業であるとも言える。
では、チームで「二刀流」を追求することはできるのか。
そのときに追わんとする二兎は、いったいどんな顔をしているのか。

2024年5月8日

池上 彰氏講演「世界はどう動くのか」

今回の講演はとりわけ楽しみにしていた。なんといってもあの池上さん。おまけに世の中はハマスとイスラエル、イスラエルとイラン間の応酬、ウクライナ問題、アメリカ大統領選挙戦と、もう池上さんにご登場いただくにはうってつけの「池上日和」。

2024年4月26日

山極 寿一氏講演「人間の本質と情報通信革命」

NHKラジオの「子ども科学電話相談」で4-5歳くらいの女の子が「ずっと待ってたらチンパンジーは人間になるの?」と質問していた。スタジオでは回答者が「ハッハッハッハ」と爆笑している。もしかするとあの回答者は山際壽一先生だったかもしれない。(違うかもしれない。)ご存知ダーウィンの進化論のどこかを飛躍した理解だけれども、ではどこを飛躍したのか説明せよといわれても大半の大人はまず答えられない。

2024年2月9日

山口 桂氏講演「クリスティーズオークションとアートマーケット」

「さっきから熱心に何を見てるの?」
「オークションサイト」
「オークション?どうせまた何千円かのガラクタ見つけて『掘り出し物だ!』とか言って取り寄せて見たらガッカリ、っていつものパターンでしょ。お金と時間の無駄遣い」

2023年12月18日

一川 誠氏講演「心理学からみた「タイパ」」

「タイパについての講演」と聞いて、反射的に「動画の倍速視聴」や「映画や小説のまとめ記事」を連想したのだが、そんな単純な話ではないのだろう。自分も含め、多くの人がなぜこんなにも寸暇を惜しみ効率を何より優先したがるのか以前から気になっていたので、楽しみに聴講した。

2023年12月11日

斎藤 幸平氏講演「緑の資本主義の欠陥」

富の源泉が、物資や工場=有形資産から、知識や情報=無形資産へと移った今、市場をつくるための「設計・デザイン」に経済学の「学知」が欠かせなくなっている。

2023年11月22日

村田 諒太・田中ウルヴェ京 講演「折れない自分をつくる 闘う心」

ボクサーの知人友人はいないのでどんな言葉で何を語るのか想像もつかなかった。テレビで見るボクサーは大体が試合の前か直後であって、記者会見で対戦相手を睨みつけているか試合後の血まみれになった姿でレフリーに片手を挙げられた姿なのかのどちらかで講演会で話している姿なんて想像もつかない。

2023年11月14日

坂井 豊貴氏講演「経済学のビジネス実用~学知が富の源泉となった時代」

富の源泉が、物資や工場=有形資産から、知識や情報=無形資産へと移った今、市場をつくるための「設計・デザイン」に経済学の「学知」が欠かせなくなっている。

2023年10月30日

尾身 茂氏講演「コロナとの闘いを振り返って」

「ここに『時代の“潮流と深層”を読み解く』とあります。今日は講演でその役割を果たしたいと思います」
時代の“潮流と深層”を読み解く。それは、この夕学講演会が夕学五十講として始まった当初からの一貫したコンセプトであり副題である。しかし講演の冒頭でわざわざそのことに言及した講師はあまりいなかったと思う。

2023年10月23日

山尾 佐智子氏講演「ダイバーシティとインクルージョン」から「DEI」へ

“Japan Sends Male Minister to Lead G7 Meeting on Women’s Empowerment”――米タイム誌(電子版)は2023年6月26日、こんな見出しの記事を配信した。「日本、女性の地位向上に関するG7会合の仕切り役として男性大臣を派遣」といった意味だが、もちろんアメリカメディアらしい痛烈な皮肉だ。

2023年10月17日

伊丹 敬之氏講演「中二階の原理〜日本を支える社会システム〜」

世の中には“出羽守(でわのかみ)”と疎まれる人々がいる。自らの海外経験を鼻にかけ、事あるごとに「アメリカでは~」「ヨーロッパでは~」と訳知り顔で語り、「それに引き替え日本は遅れている」という結論に持っていくのが定石だ。

2023年8月10日
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